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「三橋貴明オフィシャルブログ」 18年1月に大幅減となった実質賃金

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆『国土経済論(後編)①』三橋貴明

 

AJER2018.2.27

 

 

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インドネシアにいます。今まで、東南アジア諸国は色々と訪問していますが、今までで一番「暑い」という印象です。

正直、空港から出ない時点でグロッキーになってしまいました。 何というか、日本の梅雨の一番酷い時期を、さらに暑くした感じでございます。

 

 

さて、日本の実質賃金が、ちょっと酷いことになりつつあります。『実質賃金、1月0.9%減 半年ぶりの大幅マイナス

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27899720Z00C18A3EAF000/

 

厚生労働省が9日公表した毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた1月の実質賃金は前年同月に比べて0.9%減った。

減少は2カ月連続で、半年ぶりの減少幅だった。物価上昇が実質でみた賃金を押し下げた。

1人当たりの名目賃金にあたる現金給与総額は27万1640円で、前年同月比0.7%増加した。(後略)』

現金給与総額の実質賃金が対前年比▲0.9%。 わたくしが重要視する「きまって支給する給与」

は▲1.4%。 現金給与総額は17年7月(▲1.1%)以来の、きまって支給する給与の方は、2014年以来の下げ幅になります。

 

【日本の実質賃金の推移(対前年比%)】

http://mtdata.jp/data_59.html#JC18Jan

 

インフレ率を見ると、「持ち家の帰属家賃を除く総合」が対前年比+1.7%となりました。

理由は「生鮮食品」の値上がりです。 細かい話を書いておくと、

「生鮮食品」が対前年比+12.5%、それを受け「食料」が+3.2%、それを受け「持ち家の帰属家賃を除く総合」が1.7%増となりました。

名目賃金の方はほとんど上昇していないため、実質賃金が大幅に下がってしまったのです。

また、18年1月はパートタイム労働者が対前年比+0.33%と増加し、名目賃金が抑制されたことも影響しているようでございます。

 

 

 

実質賃金は、

● 生産性上昇率

● 労働分配率 の二つで決まります。

 

10-12月期の大企業の労働分配率は43%台。相変わらず「歴史的な低迷」を続けています。

 

明かな人手不足であるにも関わらず、労働分配率は低迷。さらに、パートタイム労働者が増えているということは、

 

企業が、「労働分配率を引き上げず、人手不足をパートタイム労働者でカバーし、名目賃金を抑制。結果、実質賃金が低迷」 という状況が継続しているのです。

 

日本の実質賃金が最も続きをみる

『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』

Source: 三橋貴明氏ブログ

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