2018年下半期(7月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。政治・経済部門の第2位は、こちら!(初公開日 2018年10月24日)。* * *「100万円国税口利き疑…
018年下半期(7月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。政治・経済部門の第2位は、こちら!(初公開日 2018年10月24日)。
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「100万円国税口利き疑惑」を報じた「週刊文春」記事を「事実誤認」として、名誉毀損で提訴した片山さつき地方創生担当大臣(59)。100万円を受け取った南村博二氏(62)について、10月22日に東京地裁に提出した訴状の中で、「私設秘書ではない」と主張している。
社会部記者が解説する。
「片山氏は『100万円を受け取った事実はない』と主張していますが、自身の秘書が受け取っていれば、政治家としてそうした説明は通らない。南村氏は既に100万円の受け取りを認めているため、彼は秘書ではなかったと主張せざるをえないのではないか」
だが、1週間前の10月15日、片山氏の事務所は、「週刊文春」の取材に対し、次のように回答していたのだ。
〈事務所の認識では、南村税理士は平成27年5月に私設秘書を退職しています〉
「退職」――。つまり、南村氏が私設秘書だったことを、片山事務所が認めているのだ。
また、南村氏も、「週刊文春」の記者に対し、片山事務所の秘書である旨を何度も繰り返していた。
〈片山事務所の南村です〉(2016年7月15日)
〈(秘書の中で)一番古いけども、2月で一応議員会館に登録している正式秘書は退任しましたけど、選挙中も議員から電話が何度も入ってますしね〉(2016年7月16日)
〈私設秘書は今年の2月25日に退任していますので〉(同前)
改めて南村氏に確認すると、「片山さつき氏の代理人からの回答が『私設秘書であったことはない』であればそのとおりです」と回答するのだった。
「週刊文春」編集部では、片山氏の説明の矛盾を明らかにするため、南村氏の音声を公開することにした。片山氏は訴訟を理由に、メディアの事実確認を避けているが、公人中の公人である国務大臣として、丁寧な説明が求められることになりそうだ。
2018年政治・経済部門BEST5結果一覧
1位 カルロス・ゴーンが墜ちた 欧米セレブ経営者「金銭感覚」の罠
http://bunshun.jp/articles/-/10211
2位 片山さつき大臣「口利き疑惑」 ウソを暴く音声公開
http://bunshun.jp/articles/-/10210
3位 「杉田水脈さんは国家の財産ですよ」ほか、“全員野球”安倍内閣の“あの珍言”をもう一度
http://bunshun.jp/articles/-/10209
4位 橋下徹氏が断言「安倍首相は国民から必ずしっぺ返しを食らう」
http://bunshun.jp/articles/-/10208
5位 「元徴用工判決」なぜ韓国は解決済みの問題を蒸し返すのか?
http://bunshun.jp/articles/-/10207
Source: 文春砲