2023.11.2【イスラエル】国連の幹部が国連の責任を告白【及川幸久−BREAKING−】
今日のテーマは
「国連の幹部が ガザ大虐殺の国連の責任を告白最後の手紙に書かれたプライド」
ということでお送りいたします。
イスラエル軍のガザ地区に対しての攻撃が始まって以来
もう民間人の犠牲者が1万人を超えようとしています。
その様子を我々国際社会は ただ傍観しているだけその中で声を上げる人たちが出てきています。
国連のある幹部が国連の責任を告白するそういう手紙を書きました。
今日はそのお話です。
その国連というのは これです。
国連のスイスのジュネーブに本部がある国連人権高等弁務官事務所という 組織なんですね。
これは国連の中の様々な組織の中で人権を取り扱っている組織の中心的な存在です。
英語で略して UHCHR というふうに言うんですけどこの国連人権高等弁務官事務所。
こういう建物がジュネーブにあって私もここの人権問題に関する 委員会があるんですけど
NPO の立場で1回だけ参加したことが あるんですけど
ここのトップがこの方フォルカー・テュルクという方ですね。
国連人権高等弁務官なんですね この方がね
この組織のニューヨークにある ニューヨーク事務所の所長で
こういう方がいるんですね。クレイグ・モクヒバーという方ですね。
クレイグ・モクヒバーさん
この国連人権高等弁務官事務所の ニューヨーク側にある所長です。
この人がもうすぐ退官されるんですね 引退されるでも 引退される前に
今起きているこのイスラエルによるパレスチナ ガザ地区への攻撃これを見てですね。
最後の手紙を上司である
このテュルク国連人権高等弁務官に向けて 手紙を書いたんですね。
結構長い手紙なんですけどこれもちろん内部的な手紙なんでしょうけど
これをアルジャジーラが入手して Xに投稿したんですね。
この内容がSNS上で大変 今 話題になっているんです
重要なことが訴えられていたからですね
この中でクレイグさんが
「私たちの目の前でジェノサイドが 再び展開され
私たち国連はそれを止める力がないと 」
はっきり告白しています
「私たち国連は同じ過ちを繰り返している」
こういうことを書かれているんですよね
そして その一方で
アメリカとか西側の国々に関して こう言っています
「アメリカ イギリス ヨーロッパの政府はこの攻撃に完全に加担している
彼らはジュネーブ条約の民間人を守る義務を 果たそうとしないどころか
イスラエルの残虐行為を 積極的に支援している」
とこういう本音を ずばり書いてきているんですよね
「アメリカとか西側の国々が イスラエルの残虐行為に加担しているんだという」
この部分に関して
まさに それが表れているかのようなアメリカの指導者の発言がありました
この方リンゼー・グラム
アメリカの上院議員ですね 有力な上院議員 共和党の人ですよね
サウス・キャロライナ州選出の方このリンゼー・グラムさんが
CNNのインタビューを受けて こういう話をしているんですよ
このガザの攻撃に関して CNNのインタビュアーが
「民間人の犠牲が ものすごく増えていますけどこれは 民間人の犠牲に対して
制限を設定すべきじゃないんですかとこれ以上 民間人の犠牲が出ないように
アメリカの方からイスラエルに対して このガザの攻撃をやめるように言うということは
やらないんでしょうか」
という こういう質問をしているんですね。
それに対して リンゼー・グラムが
「そんな必要はないと第二次世界大戦を思い出してくれと
あの時ドイツとか日本の民間人の犠牲がたくさん出ているけど それに制限なんかつけなかったでしょうと
それと一緒なんです」
という ここでドイツと日本が出されているんですけどね。
ちょっとその様子
この民間人の犠牲が多いので ちょっと止めるべきじゃないですかって話ですね
第二次世界大戦の日本とかドイツのことを 思い出してくれと
そんなとんでもない国に制限なんかしなかったでしょうと
ハマスはそれと一緒なんだとということを言っている
まさにアメリカの政府、それから議会の指導者の本音なんでしょうね
こういうふうに言っているわけですよ
だから このクレイグさんが言っていることは 本当ですね
加担しているこのクレイグさんがこの手紙の中でどんなことを言っているかというのを
結構長い手紙でポイントがすごく多いんですけどちょっといくつかに絞ってご紹介したいと思います。
日本語にしている訳は英語を直訳すると意味が取りにくいので 私のほうで意訳というか
なるべくちょっとわかりやすい日本語に 変更させていただいております。
「まず 人権高等弁務官殿ということで 上司の高等弁務官殿ということで
これが人権高等弁務官ニューヨーク署長として 私からの最後の連絡となります。
私はボスニアのイスラム教徒 ミャンマーのロヒンギャ族などに対する
過去あった大虐殺の問題に取り組んできました
いずれの場合も無防備な市民に対して行われた 惨劇の後
私たち国連が残虐行為の防止 弱者の保護 加害者に対する説明責任を果たす義務を
怠っていたことが明らかになりましたとこうやって過去の同じような
民間人に対しての虐殺その度に国連は義務を怠ってきたということを 正直に言ってますね。
そしてその国連というのは創設以来ずっとパレスチナ人に対する殺人と迫害の波が 次々と押し寄せてきました
考えてみれば確かにその通り戦後すぐにイスラエルが建国されて
このパレスチナ人に対する問題というのが ずっと起きてきた まさにこの問題とともに
戦後国連の歴史があったと言っていいわけですね
そのパレスチナ人はイスラエルの中でガザ地区と、それからヨルダン川西岸地区 2つの地区にいるわけですね
そのガザの方では今現在民家 学校 教会 モスク 医療機関が無差別に攻撃され何千人もの市民が虐殺されています これはガザの方でもガザだけじゃないと ヨルダン川西岸の方ではパレスチナ人というだけで
家を奪われ強制移住させられています これが今回の件の前から起きていることですよね
さらにはこのヨルダン川西岸ではイスラエル人の入植者は イスラエル人が次々に
本当はパレスチナ人のところであるところに 入植してくるわけですね
イスラエル軍を使って イスラエル軍は武力を持っていますから イスラエル軍を使って
暴力的なポグロムを行っています ここでポグロムという言葉が出てくるんですけど
これはロシア語でユダヤ人などに対する ある民族に特定の民族に対する
大虐殺のことをロシア語でポグロムという言葉がある
これは19世紀のロシア帝国時代にロシア帝国の中で起きた ユダヤ人に対しての大虐殺。
その時の言葉だったんですよね。
まさにそのユダヤ人に対しての虐殺で使われた言葉が今
このイスラエルのユダヤ人が他の民族に行っているという皮肉な状態になっているわけです。
で このイスラエル この国全体をアパルトヘイトが支配しています。
これはジェノサイドの教科書のような事例ですとここでアパルトヘイトという言葉が出てきます。
このチャンネルで一つ前の動画でアメリカのジョン・ミアシャイマー博士の
話をご紹介しました
ミアシャイマー博士というのは国際政治学者で シカゴ大学の教授なんですが
このミアシャイマー博士が
今から6年前の講演の中で今のようなことが起きるということを
予言的に言っていたという話を 前回の動画でご紹介しました
その時にイスラエルは国際社会の中で評判を落とすということを言ったんですよね
それがこれでした
「イスラエルが評判を落とす重要な汚点は
パレスチナ人に対する残虐な扱いでありアパルトヘイト国家と化している事実だと
今から6年前にこのミアシャイマー博士はこのイスラエルはもはやアパルトヘイト国家になっているんだと
かつての南アフリカのようにという」ことを言っているんですけど
同じことをこの国連の幹部のクレイグさんという人が
手紙で書いていますね
「そしてアメリカ イギリス ヨーロッパの政府は この攻撃に完全に加担しています
彼らはジュネーブ条約の民間人を守る義務を果たそうとしないどころか
イスラエルの残虐行為に対して
積極的に武装し資金を援助し情報を提供し政治的援護を与えています」
とこう言っています。
このジュネーブ条約というのはまさに戦争のルールですね
戦争は何でもやってもいいというわけじゃなくて 戦争にもルールがあると
例えば捕虜捕虜に対して捕虜を残虐の扱いをしちゃいけないという
捕虜に対しての規定 それから民間人は民間人を襲ってはいけないという
こういうことが国際条約として取り決められている。
それがジュネーブ条約で そのジュネーブ条約にみんな入っているはずなのに
しかし全然その義務を果たそうとしていないこのことを指摘しています。
そして国連人権高等弁務官事務所には
「自分たちの組織には人権を守るものとして特別な義務があります
私たちの仕事は高等弁務官から さっきのトップの方高等弁務官から新入りの国連職員に至るまで
パレスチナ人の人権は国連の青い旗の下で議論の余地も交渉の余地も妥協の余地もないという
私たちの声を届けることだと私は信じていますパレスチナ人の人権もどこの人権も それは国連の青い旗の下だったら
それはもう議論の余地はないんだとパレスチナ人だったら これはもうしょうがないんだという
そんなことはないんだ」
ということを言っているんですよね。
でも現実はそうじゃなくずっと来ているわけです。
ではどのような活動をすべきでしょうか
答えは簡単です正義を歪めるプロパガンダを見抜き
強大な国家への恐れと服従を捨てる勇気を持ち強大な国家というのは
アメリカのことですね人権と平和の旗を掲げる意志があればいいのですと
まずこのプロパガンダ合戦というのは常に起きるのでこのプロパガンダを見抜く
知恵が必要だというところですよね。
それからこの強大な国家が仕切っているのでそれにどうしても服従している。
国連も服従しているそれで人権という議論の余地のないものですら曖昧にされてきている。
それに対して勇気を持ちましょうということを 言っているわけですね。
「私たちはこのイスラエルで起きていることが
単に土地や宗教を巡る紛争であるかのように 装うことをやめましょうと
このイスラエルバレスチナの問題というのは確かに土地の問題であるし
宗教の問題である 宗教戦争 宗教の問題になるんだというふうなことで
済ましてしまう。そうすると
これは解決できない 仕方のないことだ となってしまうわけですね
しかし そういうふうに装うのはもうやめようと そうではなくて
強大な国家が現実には植民地化し 先住民族を迫害し
収奪しているという現実を認めなければならないと こっちが本当の現実なんじゃないですか」
そう言われてみれば 本当にその通りですね。
じゃあ そんな中で 具体的にどうすべきかということを
もうやめる 引退する直前になっている このクレイグさんが提案しています。
「まず アパルトヘイトと戦おうとヨルダン川西岸の入植者植民地を
パレスチナ人が武力で勝手に入ってきてイスラエル人がパレスチナに勝手に入ってきて
パレスチナ人を追い出してとこういうのを入植活動と言うんですけど この入植運動を解体すべきだと
これは植民地なので これは解体すべきだとそして ガザの方は完全に包囲されてきたわけですけど
これを解除すべきだとそれでやっと アパルトヘイトに終止符を打つことができる
そして全パレスチナ人の機関パレスチナ人というのは イスラエルができて以来 その直前から
どんどん追い出されてきたわけですよね。今 パレスチナ人がどこにいるかというと
ガザ地区にいる ヨルダン川西岸にいる それだけじゃなくて
レバノンの難民キャンプにもいる ヨルダンにもいるシリアにもいる
そして 世界中に離散しているすべてのパレスチナ人の帰還の権利と 完全な保障をしなければならない
これは理想としてはこの通りです。
理想としてはこの通りですけど こんなことができるなんて
全然 議論されてこなかったわけですよね
そして 真実を文書化すべきだとすべての加害者の説明責任 すべての被害者の救済のために
記録を残すべきであるとこういう具体的なことを言っていますね
記録を残すことによってきっちりと
裁判にかけるなりなんなりして 正義を明確にすべきだということですね
さらに かなり突っ込んだことを言われているんですけど
イスラエルの武装解除だとイスラエルが大量に保有する核兵器 化学兵器 生物兵器の撤去と破壊を
提唱すべきであるとこれ まるでイスラエルが北朝鮮のような扱いの言い方なんですけど
もしかしたらもっと悪いかもしれないですね
こういうことまで言っています そしてさらにアメリカについて言っています。
アメリカ以外の調停者がいると今までアメリカがあたかも調停者のように出てきているんだけど
アメリカと西側諸国は信頼できる調停者ではなくパレスチナ人の権利侵害において
イスラエルに加担している実際の紛争当事者であることを認識すべきだと
そんな紛争当事者が調停者をやってきたって
これ自体がおかしいだろうってことをはっきり言ってますね。
これ ニューヨークの署長ですよ
これからは人権を擁護する人たちと連帯しようとパレスチナ人 イスラエル人 ユダヤ人
イスラム教徒 キリスト教徒 誰でもいいと 人権を擁護する人たちに
私たちのドアを大きく開き連帯すべきである。
その一方でイスラエルのロビーストが国連に無制限に入り込むのを 阻止すべきであると
ここで イスラエルのロビーというのが出てきますけど
まさにこのチャンネルの前の動画 ミアシャイマー先生の動画で
このイスラエルロビーのことを紹介しましたけど
このイスラエルロビーというのが 実に強い力を持ってきた。
それが国連に無制限に入り込んできて 影響力を持ってきたけど
それはもう阻止すべきだと国連のこれまでの失敗は 私たちが撤退する理由にはならない
むしろ 過去の失敗したパラダイム 枠組みのこと 考え方の枠組み これを捨てて
もっと原則的な路線を受け入れる勇気を 与えてくれるはずだと
過去の失敗をポジティブに言ってますね。
で 国連人権高等務務官事務所としての誇りを持って
世界中で今 高まっている 反アパルトヘイト運動に参加してパレスチナ人の人権の旗に
私たちのロゴを加えましょう。
今 起きている世界中で起きているムーブメントというのは
フリーパレスチナという言い方になっているんですけど
これは 反アパルトヘイト運動なんだとそれに我々も加わるべきだと
世界が注目しています。
私たちは みな歴史の重要な瞬間にどこに立っていたのかについて 責任を負うことになります
正義の側に立とうではありませんか」
と言って この手紙が終わっているんですけど
このクレーグさんが何を言いたいのか私なりにまとめると
理想と現実ってありますよね
これは こういう国際社会でも 個人の人生でも この理想と現実
そのどちらを取るかというときに どうしても現実に妥協して
現実を見てみぬふりをして
そして 失敗を繰り返す まさに私たち国連がそうだと
今こそ 現実じゃなくて理想を取るべきじゃないかと
この理想を実現するそっちを主張すべきだということを言っています。』
みなさんは このクレーグさんの告白 どう思われたでしょうか
明日 11月3日金曜日20時からニコ生を行います
9月末にワシントンDCに出張しました そのときの出張報告をさせていただきます
ちょっとニコニコチャンネル中心になるかもしれませんけど
YouTubeで言いにくい部分が結構あるので
それをお話ししたいと思っております
URLを概要欄に入れておきます
11/3 金曜20時 ニコ生 及川幸久ワシントン出張報告: https://www.youtube.com/watch?v=osKNt...
さっきのクレーグさんの手紙の全編を 読みたいという方もいらっしゃると思うので
英語ですけど それのURLを概要欄に入れておきます
この動画でご紹介した国連幹部の手紙の全文(英語)はこちら: https://aurdip.org/en/resignation-let...
今日はここまでです。
https://www.youtube.com/watch?v=LgqV2TkWTlk&t=814s