2023.9.14 プーチン-金正恩会談の意味: 中国には依存しない【及川幸久−BREAKING−】
今日のテーマは「プーチン金正恩会談の意味中国には依存しない」ということでお送りいたします
昨日9月の13日にロシアの極東のアムール州というところで
プーチンと金正恩のトップ会談が行われました
でこのことについてはメディアの報道西側のメディアの報道は内容的に薄かったですね
まあもちろん細かい内容が正式に発表されてないっていうことはあるんですけど
ほとんどなんか内容が出てこなかったで特に出てきたのは
このロシアと北朝鮮っていうのは両方とも共通点があって
あの西側から脅威を受けているという共通点があると
あのロシアはこの今のこのウクライナ戦争でアメリカNATOからの脅威
北朝鮮はこの極東で韓国日本アメリカまあこの中国からの圧力ということで
この西側からの脅威を共有してるって事では一緒だと
なのでお互いに軍事的関係を共有強化することにしましょうということになったという話なんですが
プーチン金正恩会談の意味はそれだけなのかとそうではないというのが今日の話です
でまずあの軍事的な取引があったということで詳しく見るとこういう内容です
まずロシアから北朝鮮に提供するものがある
それはごく超音速核兵器宇宙衛星潜水艦の技術
これをこれらをロシアが北朝鮮に提供しますと
でこれはどういう意味があるかというと韓国日本アメリカの連合軍に
まあと今北朝鮮は対立していることになってるわけですよね
それに対抗するためこれが一つ
2つ目は北朝鮮からロシアに提供するそれはソ連時代の砲弾とか大砲これを提供する
これはもちろんウクライナ戦争に関してですね
ウクライナ戦争が長引くだろうとまた来年も続くだろうと
この罫線能力のために北朝鮮が持っているものを提供しましょうと
それ以外にもちょっと前に数週間前にロシアにですね北朝鮮の義勇軍というか
軍隊ですね10万人規模の軍隊を北朝鮮がロシアに送るんだと派遣するんだという
ような話も出てたぐらいなんですけど
これについてはちょっとまた別件ですがこれはほとんどあの公式な話ではなくて
まあある意味ではロシアと北朝鮮が組んで西側のメディアを操るために出した仮情報だったらしいんですけど
これ置いときます
であの今回のトップ会談ではそういう話は全く出てきてもいませんで
これこのロシアと北朝鮮のこの軍事的な取引一見両方が今必要としているものを与え合うということで
win-winの関係に見えるんですけど果たしてそうなのか
この点に関してこの今日のこの動画ではですね
アンドリューコレフコアンドリューコレフコさんという
この人はアメリカ人なんですモスクワ在住のアメリカ人で政治アナリストです
でロシアの専門家この人がですね
あの詳しい部もう本当に政治あの政治分析のレポートを出してるので
その内容が私は面白いと思ったのでぜひ皆さんと共有したいと思いました
であのこのこれふこアンドリューコレクシーが
今回の金正恩とプーチンとの会談をどう言ってるかというと
先ほどのあの一見ウィンウィンに見える軍事取引
これはどう見てもロシアに不利な取引だろうと
確かにその通りなんですあの極超音速だとか核兵器だとか潜水艦の技術を
それをもう押し目もなくロシアが北朝鮮に提供するで
北朝鮮からはその代わりにまあロシアはウクライナの戦争やってて
戦争を続けるために横断だとか大砲が必要でしょうから
それを提供しますとあの10万人の兵士を送るって言うんだったらわかるんですけど
それはないんですよ
玉を送りますということなんですけどずいぶんずいぶんこれは違いがあるんじゃないかと
そこでなぜロシアは北朝鮮とこの一見不利な取引に応じたのか
理由があるはずです
なぜロシアは北朝鮮の兵器をこの砲弾とか大砲をもらうんですけど
それ現金に買えばいい話ですよね
なぜ現金で買うのではなくてこんな高度な軍事技術それと交換したのか
これが不思議なわけですね
それからなぜロシアは砲弾を北朝鮮じゃなくて中国から調達しなかったのか
あの中国と関係いいわけでしょ今ロシアと中ロシアと中国は
中国からはもらえばいいじゃないですか
なぜそうしなかったのか
なぜ北朝鮮はこの高度な軍事技術を中国から提供してもらわなかったのか
北朝鮮は中国とすごく近いわけでしょで別にロシアからもらわなくても
同じような技術を中国が持ってるわけですから
中国から提供してもらえばいいはずなのになぜそうしなかったの
か全てに理由があるはずだということでこのアンドリューコレクトという人が
説明してるんですけど
要はロシア北朝鮮中国それぞれに思惑があるということなんですね
でまずロシアと北朝鮮を見ていきます
ロシアと北朝鮮どちらも中国を戦略的戦略的パートナーだとは考えている
これは確かです
ただ中国がロシアとか北朝鮮の安全保障国防において大きな役割を果たすような
関係はこの中国のロシアにとっても北朝鮮にとっても不快を感じるだろうと
これがアンドリューコレクサさんのコメントなんですけどね
あの例えばロシアの安全保障っていう意味で言うと確かにウクライナと
ウクライナでまあNATOアメリカnato軍を相手にしてロシアが一国で戦ってるわけですよで
中国の助けが欲しい中国から兵器ももらいたいということで
それを受けてしまうとロシアの安全保障において
中国というのがものすごく大きな役割を果たすことになってしまいますよね
その状態自体がロシアにとっては不快を感じることになるんだろうと
特にプーチンという人はどこから国にロシアの安全保障を依存する関係
これはロシアの主権を削ぐことになりかねないというふうに考えるこういう風に言っています
プーチンが大事にしてるってのは常にロシアの主権ですね
だからたとえどんなに困ったとしてもどこかの国に安全保障だとか経済だとかを依存しすぎると
相手に主権を背負われることになるとプーチンが一番重要大切にしてる考え方の部分ですね
それから北朝鮮北朝鮮はですね中国に依存したくない理由がある
中国に裏切られた北朝鮮の経験があるわけですね
ソ連崩壊後つまりベースと冷戦が終わった後
北朝鮮っていうのは中国に大きく依存してきたわけです
で中国は北朝鮮から依存されている頼られている
その関係を利用して西側諸国との関係を良くするために
まあ国連安保理の北朝鮮経済制裁これを中国が承認した時がありました
あの中国の思惑っていうのは西側諸国特にアメリカとの貿易関係
これを拡大したいでそのためにはアメリカとの関係を良くしておきたい
そしてアメリカは北朝鮮の脅威を感じているだったら
国連の安保理がこの北朝鮮の核ミサイルの実験で国連が制裁したいと
じゃあそこで普通だったら北朝鮮の味方をするのに
北朝鮮制裁を承認したというのがありました
でこれは中国にとってはアメリカとの貿易を進めるための条件だったわけですねで
北朝鮮としてはこの時中国を恨んでで不信感を中国に持つようになったきっかけだったんですね
で金正恩がはこれを忘れていないわけです
でトランプ政権の時にトランプさんが金正恩と直接会って交渉した
でその時に非核化っていうのをトランプは金正恩にまあぶつけたわけですよね
でそれをこの金正恩は完全拒否やしなかったわけです
真剣に検討したのは確かです
その時はしなかったけど検討したのは確かでその検討した理由は何なのか
それは中国に対する不信感があったからです
中国に対する不信感からだったらこの中国の依存は危ないと
中国に依存しすぎると危ないのでアメリカとの関係を持つことによって
中国との関係もバランスを取ろうとしたわけですね
まあところがこれは失敗しました
でそこでもうアメリカとの関係で対中国でバランスを取ることができないんだったら
ロシアだとこのロシアとの関係にそれを求めるようになったわけですね
で金正恩っていうのは基本的に中国に依存しない依存しすぎないという
そういう考え方を持ってますよっていう風にアンドリューコレクは言ってます
でたとえ中国が北朝鮮に極超音速の技術を提供してくれるとしても
中国に依存しすぎるとまたアメリカに売られるリスクが出てくる
だったら北朝鮮にとってはロシアの方が中国よりはるかに信頼できる
長期的な軍事パートナーではないかというふうに
金正恩は考えたわけですねだから
今回のこのプーチンとのトップ会談があったわけですで
このようにですねこのプーチンにしても金正恩にしてもロシア北朝鮮両方ともですね
どこかの国に依存しすぎると大事な主権を失うというそういう考え方持ってるんですね
でその国に裏切られて売られるリスクが出てきてしまう
先ほどの北朝鮮の例ですね
でこれが国際関係における重要なポイントになってるわけです
じゃあ中国の思惑はどうなのか中国という意味でつい先週G20がありました
主催国は今回はインドでした
インドのモディ首相がもう国の威信をかけてこのG20を大々的に開催したわけです
しかしそのG20に習近平来なかったですね
プーチンも来なかったんですけど
特に習近平が来なかったのが実は不思議がられています
というのはG20重視の習近平が欠席したからです
そしてその理由は明らかにされていない
ただその後一部のメディアで言われてるのはこのG20というものが
今やG7とブリックスプラスに分かれつつあると
もう世界の二大勢力という感じでG7側とブリックスプラス側にもう完全に分断されつつある
それがたまたま一緒に出会うのがこのG20という風にG20の性質が変わっちゃったんですね
でそんな中で中国習近平はこのG20に参加しなかったんですけど
そんな中で中国は完全にこのブリックスプラスもともとブリックスのオリジナルメンバーですから
その中国が完全にブリックスプラスの側につくと
今度はG7特にアメリカから見たらもうロシアのように
G7から中国を完全に分断するいわゆるデカップリングですね
されるリスクがある
そうなると中国が中国は例えばこのロシアが求めている大規模な兵器の供給
このウクライナ戦争を続けるためにそれから北朝鮮が求めているような
獄超音色のような高度な軍事技術これを中国が移転するとすると
それを見たアメリカは完全に中国を分断してくるだろうと
そうなると中国っていうのは輸出主導で生きている経済なわけです
その輸出主導の経済に大打撃が与えられるということで
中国は今やこのG7とBRICs+の間でバランスを取る戦略を取ってるんだと
それが今回G20インドに習近平が来なかった背景にあったのではないかという
そういう説があります
でここまで見てですね言えることはそれぞれの国ですね
隠された戦略があるんだということですね
でそれは実に隠れた戦略だから実によく練られているで
それによって必死にそれぞれの国が生き残ろうとサバイバルしようとしてるわけですね
今そうしないと世界の国際関係では生き残って枯れないわけですね
だったら今の日本は今の岸田政権はそれだけ練りに練った生き残るための戦略を持って
いるのかそれが問われているんじゃないでしょうか
というのが今日の内容です
最後にお知らせです明日になりますが9月の15日金曜日20時から
ニコ生を行いますテーマはインボイス問題ですこのインボイス問題について
詳しく扱いますそしてこのインボイス問題に関連して一つの解決策でありご提案である
llpという新たな会社形態これについてもお送りいたします
ぜひチェックしてください
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