木原事件で週刊文春に全面戦争を仕掛けてきた産経新聞
産経新聞の月刊誌『正論』10月号が、週刊文春による木原事件報道に全面戦争を仕掛けてきました。
sakisiru新田哲史編集長が寄稿した「特ダネ至上主義で自爆する文春砲」です。
警察発表を鵜呑みにし、文春記者や捜査にあたった佐藤誠氏らの告白をなきものにしようとする、権力に迎合する内容かと思われます。
正論にSAKISIRというメディアをやってらっしゃる新田哲史さんですがこの方が寄稿をしたと原稿を寄せた。月刊正論 10 月号にこんなタイトルがついております。
「とくダネ市場主義で自爆する文春」
文春がやっておりますこのキャンペーン報道に対して、もちろん最初に出てきた本線の話から色々とデリヘルの話であったりとか、
あるいは木原さんを離れて警察庁のトップの謀議であるとかっていう話も出ております。
ただ、私の中ではこのことはシモの話は置いといてですね。権力の中枢にある人たちがあることをなきことにしてしまう。
そのように自分たちの手下を動かす。あるいはメディアを恫喝したりして、まあまあそれに屈するメディアもクソなんですけれど、
そういったことでやりたいようにやっているという構造そのものをあれやこれやと言って文春砲がぶっ放されなくても、
あちこちで朝日新聞が毎日新聞が NHK が TBS がぶっ放していけば、それはそれで別に文春だけの手柄でいいと思ってるわけではありません。
今はもちろん文春が売れて頑張ってほしいなとは思います。けれども、それはもう各社やりはったらいいのに文春以外がシュッとこう全く沈黙するところもありますし、
木原記事をちょこっと載せるだけでお茶を濁しているというこの現状があかんと思っているんですけども、新田さんアゴラをやってはったりもしました。
新田さんが書いているその正論が何なのかと。ちょっとお読みいたします。
「木原誠司官房副長官の妻の前の夫が亡くなった経緯について、週刊文春が 7 月以降キャンペーン報道を展開。殺害された可能性が浮上し、妻が 5 年前の再捜査時に事情聴取を受けていたことや、再捜査が打ち切られた背景に木原氏による政治的圧力の有無があったかなど追求を繰り広げ、元取調官が文春社内で記者会見するなど、前代未聞の劇場型報道に発展し、波紋を広げました。」
劇場型であるというのはまあまあこれは悪い意味で書いてますが、ある意味そうでしょう。劇場シアターの劇場ですね。
問題はここから先なんですよ。その後、警視庁の捜査一課長は「自殺で矛盾しないとの見解を示し文春の報道は決め手を書いたままネットでの話題は沈静化に向かいつつあります。」と書いてあります。
捜査一課長なり、警察庁長官なりが事件性なし、自殺で矛盾しないと遺族にもそう言っています。それは事実です。
ただ、それがおかしいでしょということを追求してるわけでありまして、それは血痕の状況であったりとかですね。
刺し傷の状況と凶器であるナイフの置かれている場所であるとか指紋の問題であるとか、あるいは再捜査が行われていたにもかかわらず、いきなり止まってしまったであるとか、様々な様々な、「えーっ」て思うようなことが起きているから、そこを週刊文春が丁寧に一つ一つ証言を取ったりして報じているわけです。
それを隠そうとしているですよ。それを隠そうとしている警察の側のこの新田さん、もうほんまにえーと思いますが、捜査一課長が自殺で矛盾しないと見解を示しました。
っていうだけいや、それだけなんですよ。でも結局朝日や毎日や TBS や NHK がみんな言うてるのは同じことなんですよ。この正論が書いている。
警察がそう言うてるんやからって官房長官がそう言うてるんやからっていうこと。これだけなんですよ。あなた脳みそありますかと自分で考えてますか?と警察がそう言うてるから、もうなんかそんな感じですね。
今回、正論では情報への冒涜と題した特集を展開しています。「陰謀論がはびこり、あるいはジャニーズ問題を巡る報道側の問題など指摘した上で暴走する文春報道について改めて提起しました。」と書いてあります。
右でも左でもどっちも自分に都合の悪いことは情報の冒涜というわけでありまして、自分たちのやってることを言ってるのは情報の冒涜やと思ってない。
これを持って正論と言われるとなんというか寝覚めが悪いというか、湯冷めするというか、お腹が痛くなるというか、噴飯ものであるというか、そんな感じがいたしますね。
しかし文春報道の核心はさっき言ったようなところでありまして、デリヘルで熟女が好きやとか、そんなこと別に瑣末な話でありまして、権力の中枢、権力というものがいかにふるまっているのかというところの問題を言っているわけですから。
これがネットでの話題は沈静化に向かいつつありますが、というのは新田さんの希望的観測ですよね。
こんなことを言ってきているということに対して、それはおかしいぞとおかしいことにはおかしいと言い続けないとならない。
常におかしなことにはおかしいよと言い続けないとならないと思います。
月刊ハナダ、月刊WILLは、大丈夫なのかと心配になってきます。
【月刊正論】特ダネ至上主義で自爆する文春砲
【他メディア掲載情報】
SAKISIRUの新田編集長が1日発売の月刊「正論」10月号に「特ダネ至上主義で自爆する文春砲」を寄稿しました。
木原誠二官房副長官の妻の前夫が亡くなった経緯について、週刊文春が7月以降、キャンペーン報道を展開。殺害された可能性が浮上し、妻が5年前の再捜査時に事情聴取を受けていたことや、再捜査が打ち切られた背景に木原氏による政治的圧力の有無があったかなど追及を繰り広げ、元取調官が文春社内で記者会見するなど前代未聞の劇場型報道に発展し、波紋を広げました。
その後、警視庁の捜査1課長は「自殺で矛盾しない」との見解を示し、文春の報道は決め手を欠いたままネットでの話題は沈静化に向かいつつありますが、本サイトではいち早く報道における人権上の問題点を指摘してきました。
今回、「正論」では『「情報」への警鐘』と題した特集を展開。陰謀論がはびこり、あるいはジャニーズ問題を巡る報道側の問題など指摘した中で、暴走する文春報道について改めて提起しました。7000字を超える論考で、SAKISIRUの記事とは違った角度で、SNSとの親和性のある現代の週刊誌報道のリスクなどについて述べています。ぜひご覧ください。