。そして、こちらも議連の要望が叶い新設されたブライダル補助金の第一次、第二次公募の結果について報告を受け…」
炎上も当然と思われる文面だ。森氏と議連メンバーが本気で、「ブライダル業に補助金を出せば、若者が喜んで結婚し子供が増える」と考えたのなら、全員、国会議員を辞めた方がいい。
どうしたら、こんなバカバカしい「少子化対策」が浮かぶのか、とあきれていたら、どうやら真の理由は「バカ」なせいではなく、「カネ」にあったとみられる。
一部週刊誌が報じたとおり、森まさこ氏(「三好雅子」名義)が代表を務める「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」が、
令和3(2021)年4月30日に、ブライダル大手「㈱テイクアンドギヴ・ニーズ」から100万円の寄付を受け取っている。これは同支部の政治資金収支報告書で確認できる。
森氏のブログによれば、令和3年4月16日に「ブライダル業界の方より私へSOSのメールが届きました」とあり、翌17日には「ブライダル業界の方と打ち合わせ」、その6日後の23日には「官房長官との面会をセット」とまさにトントン拍子に話が進んでいる。
この官房長官との面会の1週間後に「㈱テイクアンドギヴ・ニーズ」からの献金があったという時系列だ。
典型的な「口利き政治」だが、ここまでは理解する。
なぜなら、当時は前年からのコロナ禍の下、ブライダル業界はまさに瀕死(ひんし)の状況にあったからだ。ワラをもつかむ思いで政界への働きかけを行ったことだろう。
その様子が、業界紙「ブライダル産業新聞」のバックナンバーに書かれている。
「森議員がいなかったら、確実に営業自粛になっていた」(ブライダル産業新聞・令和3年8月1、11日号)
同紙で森氏は、自身への献金の贈り主といっていいテイクアンドギヴ・ニーズの野尻佳孝氏と対談し、こう力強く語っている。