真正保守特報！無罪と復権目指すトランプ氏・共和党支持者の根強い人気

（写真：読売新聞）

　【ワシントン＝田島大志】トランプ前米大統領＝似顔＝は１月２０日の退任後、南部フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」にこもり、雌伏の時を過ごしている。弾劾裁判で無罪を勝ち取り、来年の中間選挙で共和党の勝利に貢献し、復権を果たそうとしているようだ。

　トランプ氏が在任中に発信の場として活用したツイッターのアカウントは、現在も閉鎖されたままだ。側近のジェイソン・ミラー氏は英サンデー・タイムズ紙に、トランプ氏が最近はゴルフや旧友との再会を楽しんでいると明かした。トランプ氏は「以前より幸せだ。ＳＮＳがないことは実に良いことだ」と話しているという。

　トランプ氏はワシントンを離れる際、「何らかの形で戻ってくる」と宣言し、新党「愛国者党」の結成に向けた臆測も飛び交った。慌てた共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務は１月２８日にトランプ氏を訪ね、中間選挙に向けた協力を確認した。

　ミラー氏は、同紙の取材に現段階での具体的な新党構想を否定しつつ、「（新党を）真剣に考える唯一の可能性は、共和党上院議員が『有罪』と投票した場合だ」と警告している。

　米紙ワシントン・ポストなどによる世論調査では、議会占拠事件後も共和党支持者の５７％が、今後も同党が「トランプ氏のリーダーシップに従うべきだ」と答えた。党支持者からの根強い人気がトランプ氏の強気につながっている。