実に40年ぶりとなるビキニ姿を披露したことが話題の宮崎美子(61)。この写真を収めた「カレンダー&フォトブックセット」は12月下旬の発売予定だが、10月19日に予約が始まるや、Amazonランキングのカレンダー部門で「鬼滅の刃」を抑え、1位を獲得した。

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 1980年、篠山紀信氏撮影による週刊誌の表紙で注目を集め、同年、ミノルタのカメラ「X7」のCMに抜擢された宮崎。斉藤哲夫の「いまのキミはピカピカに光って」に乗せ、海辺で長袖シャツとジーンズを脱ぎ、青色のビキニ姿に包まれた豊満な肢体をさらした。そしてその童顔とのギャップで、瞬く間に同世代男性のハートをわしづかみにしたのだった。

伝説の週刊朝日表紙

 テレビでは熊本大学出身の頭脳を活かし、「くりぃむクイズ ミラクル9」(テレビ朝日系)などクイズ番組で活躍する宮崎だが、女優としての転機は2000年公開の『雨あがる』。ブルーリボン賞助演女優賞を獲得した宮崎は授賞式で落涙。そして1981年から出演した「クイズダービー」など、テレビタレントのイメージが強かった自らのキャリアを振り返り、周囲に「ようやく女優と名乗ることを許されたような気がした」と吐露した。

1980年撮影の水着姿

 

 黒澤明監督(1998年没)の遺作シナリオでもあった同作のメガホンを取ったのは、黒澤組出身の小泉堯史監督(75)。「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」などでも知られる名匠が、女優・宮崎美子を評する。

「僕が助監督を務めた、黒澤さんの『乱』(1985)で、末の方という役をやっていただきました。キャスティングする中で黒澤さんに『この方どうですか?』って言ったら、たぶんCMか何かでご覧になってたと思うんですが、会っていただいてすぐに決まった。

 黒澤さんは女優さんにあまり演技をつける人ではないですが、歴史映画だから、メイクや衣装は大変でしたね。明るさの中に悲しさも持ち合わせている女優さんなので、末の方には非常に合っていたと思います」