2017 ドラフト会議特集！清宮の交渉権は日本ハムが獲得、広陵高・中村は広島→

「（今の気持ちは？）感動しましたね。（笑顔でしたね？）あえてGMが僕をクビにして、木田さんに（クジを）引いてもらった。ここ数年ドラフトに関してはうまくいっていない中で、今年に関しては何が何でも清宮くんに来てもらわなければいけなかった。チーム状況も含めて、野球の神様がいるのならと思ってやってきた。僕は何もしていないですが、僕個人的にはやっぱりすごくうれしかった。ただ、われわれは交渉権を獲得させてもらっただけなので、これから誠意を尽くして、ぜひチームに来てもらえるように、しっかりと思いを伝えていきたいと思います。

（7分の1の確率だったが？）僕があれだけクジを引いて外してきて、何が導いてもらえるんだろうと思っていた。それは、選手との縁だったり、選手の持っている大きさだと思っている。北海道に清宮くんのような素晴らしいバッターが、縁があって勝負をする。これが良い縁だったと言えるのはずっと先のこと。結果を出さなければいけない。球界の宝をお預かりするので、うれしかったですけど、今は緊張感いっぱい。われわれが責任を持って前に進めるようにしっかりやっていきますけど、君たち何とかしなさい、と野球の神様がファイターズを選んでくださったと思っているので、しっかりやります。

（改めて清宮選手の魅力は？）本人が感じている以上に、今、本当の意味でのホームランバッターは少なくなっている。王さんの記録を超えたいという覚悟を持ってプロ野球に飛び込む、その夢を必ず果たすんだ、こちらもできるんだと思っている。それを少しでも手伝ってあげられるように、すべてを懸けていきたい。その前に本人に入団してもらわないといけない。チーム全員で待っているんで、まずは誠意を尽くして、みんなが待っていたということは伝えていきたいと思います。

（チームではどういう選手に育てたいですか？）チームの、ということではなくて、日本の、逆に言えば世界のホームランバッターにするんだという思いがこちらにはある。なれるはずだし、そういう風になれるように頑張っていきます。

（直接、清宮選手にひと言お願いできますか？）いやいや、そんな恥ずかしいですけど……。僕だけではなくて、チーム全員、本当に喜んでいます。ぜひ、一緒に野球をやりましょう。清宮くんが思っている以上に、才能に関してはこちらもほれ込んでいるので、自然のまま来ていただければいいと思っています。待っていますんで、頑張っていきましょう！」

以下は囲み取材での内容。

「（改めて、当たりクジを引いた瞬間はどんな気持ちだった？）木田さんの背中を見て、手をあげるって。あげろ！あげろ！あげろ！って。あげた！って。自分は経験したことないけど（苦笑）。でも本当に、どんな形でもいいから来てもらいたいという気持ちが大きかった。スカウトのみなさんが1年間苦労してきた中で、最近はうまくいってなかったので良かったです。

（何かゲン担ぎはしましたか？）死ぬほどしました（笑）。これ以上ないぐらいしている。今までもしていたんだけど、最後は野球の神様がこの大切な宝物をわれわれに預けるという決断をしてくださった。ちゃんとしろよ、ちゃんと作れよと言っているんだと。それだけにこっちは緊張感満載です。まず来てもらわないといけないんだけど、もし来てもらった時は、本当にしっかりとやらなければいけない。

（最初に会った時に何を伝えたいですか？）何も伝えることはない。いつもそうなんだけど、一緒に夢を果たすぞ、ということだけなんで。

（1年目からの起用、育成プランは？）俺の中ではいろいろなイメージがある。俺は俺の中である。本人の意向もあるし、球団の意向もある。その前に来てもらわないといけない」

早稲田実で会見を行う清宮【写真は共同】

まず今日という日を迎えられたことを、今までたくさんお世話になった方々に感謝したいと思っています。

一番感謝しなければいけないのは、今まで18年間育ててくれた両親に感謝の気持ちを伝えたいなと思っています。

今日このような形で、指名をいただき、やっとスタートラインに立てたという気持ちでいます。
自分はまだ何も成し遂げていないので、これから自らをしっかり鍛錬してみんなに目指されるような選手になろうと思っています。

（7球団が競合した）ドラフトの会場で自分の名前が読まれたり、今まではずっと見ている立場だったので、何かこうふわふわした感じ。今までにない感情がすごくありました。

（日本ハムが交渉権？）ものすごく良い選手がたくさんいますし、すごく良いチームだなというイメージがあるので、本当にうれしいと思っています。

清宮の交渉権を獲得し右手を挙げて喜ぶ木田GM補佐（左から3人目）【写真は共同】

注目の早稲田実・清宮幸太郎は7球団競合の末、日本ハムが交渉権を獲得。
広陵高・中村奨成とJR東日本・田嶋大樹が2球団ずつ競合し、それぞれ広島、オリックスが交渉権を獲得した。

また、外れ1位では履正社高・安田尚憲が3球団でロッテ、
九州学院高・村上宗隆も3球団競合でヤクルトが交渉権を得た。

会場は２巡目指名に備え、休憩に入った。

＜外れ外れ外れ１位の入札＞
ソフトバンクが入札を行う。

鶴岡東高･吉住晴斗を指名。会場が沸く。

＜馬場皐輔の抽選＞

阪神・金本監督が右手を挙げる。ホッとした様子で金本監督が笑顔を見せる。

＜外れ外れ１位の入札＞
抽選を外した巨人、楽天、阪神、ソフトバンクが外れ外れ１位の入札を行う。

巨人：鍬原拓也
楽天：近藤弘樹
阪神：馬場皐輔
ソフトバンク：馬場皐輔

馬場皐輔が2球団で競合。巨人は鍬原拓也、楽天は近藤弘樹で決定した。

＜村上宗隆の抽選＞

ヤクルト、巨人、楽天で抽選。

ヤクルトが交渉権を獲得。小川監督が右手を大きく挙げて喜ぶ。

＜安田尚憲の抽選＞

ロッテ、阪神、ソフトバンクで抽選。

ロッテが交渉権を獲得。山室球団社長が少し遅れてガッツポーズ。

＜外れ１位の入札＞
１巡目で抽選を外したチームが外れ１位の入札を行う。

ロッテ：安田尚憲
ヤクルト：村上宗隆
中日：鈴木博志
巨人：村上宗隆
楽天：村上宗隆
西武：齋藤大将
阪神：安田尚憲
ソフトバンク：安田尚憲

安田尚憲が3球団、村上宗隆が3球団で競合。
中日が鈴木博志、齋藤大将が西武で決定した。

＜田嶋大樹の抽選＞
オリックス・福良淳一監督、西武・渡辺久信SD兼編成部長が抽選。

オリックスが交渉権を獲得。福良監督が小さくガッツポーズ。オリックスは19年ぶりに抽選を当てた。

福良監督は「プレッシャーをかけられたのでホッとしています」とコメント。「ローテーションに入るピッチャーとして期待しています」と話をした。

＜中村奨成の抽選＞

中日・森繁和監督と広島・緒方孝市監督が抽選。

広島が交渉権を獲得。緒方監督が右手を挙げる。

緒方監督は「肩といい、フットワークといい、打撃といい印象に残っている選手。早く会いたいです」と喜びの言葉を述べた。

＜清宮幸太郎の抽選＞

ロッテ・山室晋也球団社長、ヤクルト・小川淳司監督、日本ハム・木田優夫GM補佐、巨人・高橋由伸監督、楽天・立花陽三球団社長、阪神・金本知憲監督、ソフトバンク・工藤公康監督が抽選に臨む。

日本ハムが交渉権を獲得。

木田GM補佐が右手でガッツポーズ。木田GM補佐は「本当に今年どうしてもほしい選手でした」とコメント。「うちに来て思いっきり野球をやってください」と清宮にメッセージを贈った。

＜１巡目の入札＞
１巡目の入力が行われ、各球団が手元の端末に１巡目指名選手の名前を入力する。

ロッテ：清宮幸太郎
ヤクルト：清宮幸太郎
日本ハム：清宮幸太郎
中日：中村奨成
オリックス：田嶋大樹
巨人：清宮幸太郎
楽天：清宮幸太郎
DeNA：東克樹
西武：田嶋大樹
阪神：清宮幸太郎
ソフトバンク：清宮幸太郎
広島：中村奨成

清宮幸太郎が7球団、中村奨成が2球団、田嶋大樹が2球団で競合した。
DeNAは東克樹を単独指名。

会場が暗転しオープニングムービーが開始。

ロッテを先頭に12球団の関係者が入場する。

ロッテは井口資仁新監督が中央に位置、小川淳司新監督率いるヤクルトが続く。

日本ハム、中日、オリックスに続いて、4位に沈んだ巨人は高橋由伸監督の姿も見える。楽天、日本シリーズに進出するDeNA、西武、阪神。そして、今季の両リーグ覇者、ソフトバンク・工藤公康監督、広島・緒方孝市監督も入場。

全チームが着席する。

12球団が勢ぞろい。
熊崎勝彦コミッショナーの開会宣言も終了し、まもなくドラフト会議がスタート。

ドラフト開始前の早稲田実の様子【清水岳志】

＜グランドプリンスホテル新高輪＞
17時の開始を前に球団関係者が続々と会場入り。2009年から一般のファンの観覧が可能となり、受付開始の15時30分を前に300人を超える長蛇の列ができあがった。

会場横に設けられた「リポビタンDゾーン」では、ドリンクのサンプリング無料配布のほか、来場者が『指名体験フォトコーナー』や『胴上げ体験フォトコーナー』で楽しむ姿も。本会場前には各12球団のフラッグが掲げられ、ひいきチームの旗を前にファンが記念撮影を行い、場内に入ってからは球団グッズを身に付けながら指名開始を今か今かと待っている状態。

“運命の瞬間”へ向けて、徐々に緊張感が高まってきている。

＜早稲田実＞
今ドラフト一番の注目選手である清宮幸太郎が所属する早稲田実の会見場「小室哲哉記念ホール」には100人を超える報道陣がつめかけ、テレビカメラが20台以上が集合している。清宮本人は指名決定後に会見場に入り、質疑応答を行う予定。

＜履正社＞
清宮と並んで今ドラフトの注目される履正社高・安田尚憲は報道陣とともに、指名の瞬間を迎える。

1巡目の指名は、「入札抽選」により行われる。単独指名の場合はその球団の交渉権が確定。指名が重複した場合は抽選で決定し、抽選は「球団順位の逆順」で行う。

抽選に外れた球団は再度入札を行い、指名が重複した場合は再度抽選で決定。全球団の交渉権が確定するまで繰り返し行う。

2巡目の指名は「球団順位の逆順」で行い、3巡目の指名は「球団順位」で行う。以後交互に折り返しで指名する。

2017年度は交流戦で勝ち越したパ・リーグに優先権があり、2巡目の順番は下記の通り。

ロッテ→ヤクルト→日本ハム→中日→オリックス→巨人→楽天→DeNA→西武→阪神→ソフトバンク→広島

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