緑色に染めた腋毛を見せて心底楽しそうな顔をしてこちらを見ているあっこゴリラさん。彼女はラッパーとして大活躍中、私も彼女のリリックやリズム感に目がハートになった1人で今こうやって彼女が作ったZINE「G…

あっこゴリラの「緑色の腋毛」にHAPPYとやる気がむらむら――犬山紙子「むらむら読書」

 緑色に染めた腋毛を見せて心底楽しそうな顔をしてこちらを見ているあっこゴリラさん。彼女はラッパーとして大活躍中、私も彼女のリリックやリズム感に目がハートになった1人で今こうやって彼女が作ったZINE「GRRRLISM」を手に取り、彼女の「可愛い」としか言いようのない腋毛を見ているわけです。

©犬山紙子

あっこゴリラという名前はリズムで会話する動物ゴリラに憧れて名乗ったそうで、実際ルワンダへ行き野生のゴリラに会いに行っている。うう、痺れる。彼女の書くリリックは呪いから人を解き放つ力がある。「眉毛つなげたよかわいいでしょ?」(GRRRLISM)「いつも評価は記号とセットだったわ」(グランマ)「太いこの脚でどこまでも走ってゆける」(エビバディBO)「自虐でばっか笑いとって縛られてたわたしバイバイ」(余裕)これらが気持ちいいリズムと一緒に繰り出される。ジェンダーのことを考えるとき、私はいつだって真面目?な顔で怒り、ため息つきながらもんもんとしていたけれど、こういうHAPPY で楽しい方法があるって示せる彼女はなんて尊いんだろう。

このZINE は大好きな仕事仲間たちが発した言葉への疑問から始まり、そこから「学校で少しでもはみでる奴を“めんどくさい奴?として扱う文化が根付きすぎてしまった」と指摘する。わかる、私もめんどくさい奴って思われたら嫌だなって思って自分の意見を引っ込めるときがある。

彼女は「GRRRLISM」という言葉を生み出した。己にかかった呪いを解き枠組みから解放して行くパワーの総称だそう、なんて大事な言葉だ辞書に載ってくれ! 「女の子が腋毛なんか生やしてみっともない」って言う人の前でもブレずにこの笑顔を振りまく軸を感じる。別にみんなが腋毛を生やせということでもない。ない方が好き派は生やさなくていいし。「レペゼン自分」という彼女の言葉通りだ。レペゼンとは代表。それはみんな違うってことを指す、そしてそれを認め合うこと。

もちろんムラムラと湧いたのはHAPPY な気持ち。さて、このZINE を読んでから奇抜であろう、でも大好きな服を着て仕事に行った。予想通り「すごい服着てますね」と突っ込まれた。昔の私はそれだけで凹んでたし「やっぱ無難な服にしたほうが……」と思ってたけど、「レペゼン自分だし!」ってあっこゴリラ憑依モードに入り「お気に入りなんです! これ!」って笑顔で返したら、他の人たちも私が勝手に壁を感じていた年配の男性も「かわいい!」って言ってくれた。うん、めっちゃHAPPY だ。

Source: 文春砲

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