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文春:鉄道ファン垂涎! 『短絡線』で貨物列車に乗ってみた

 最近、貨物列車を見かけない。 

昔は駅のホームで電車を待っていると、

「こんどの電車はとなりの駅を出ました」と書かれた表示器が点灯し、

やっと来たかとベンチから立ち上がると、貨物列車がやって来て大いにがっか…

 

鉄道ファン垂涎! 『短絡線』で貨物列車に乗ってみた

12/10(月) 11:00配信

文春オンライン

 最近、貨物列車を見かけない。

昔は駅のホームで電車を待っていると、「こんどの電車はとなりの駅を出ました」と書かれた表示器が点灯し、やっと来たかとベンチから立ち上がると、貨物列車がやって来て大いにがっかりするという経験が珍しくなかった。

【写真】筆者が乗った貨物列車

あの貨物列車たちは、いったいどこに行ってしまったのか――。

ちゃんとした取材をするなら……

 そこで、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)に訊ねると、

「時間と場所を選べば、ちゃんと走っているところを見られます」

との回答。

「それは見たい! ぜひ取材をさせてほしい! できることなら乗せてほしい!」

と、鉄道好きとしてどさくさに紛れて大胆なお願いをしてみると、

「ちゃんとした取材をするなら、乗せることもやぶさかでない」

という返答。

これはもう、ちゃんとした取材をせねばなるまい。

貨物列車からしか見ることのできない景色

 モータリゼーションの進展でトラックに物流の主役の座を奪われ、民営化の際には「安楽死論」まで囁かれた鉄道貨物。しかし、トラックドライバーの減少や「エコ」の面での優位性などが見直され、近年はその存在意義が高まりつつある。

そうしたことを検証すべく、現場で働く鉄道マンたちの話を聞かせてもらえることになった。そして、取材の一環として、貨物列車にも乗せてもらえることになったのだ。

2018年11月12日の月曜日。15時10分に常磐線土浦駅を発車し、16時15分に隅田川駅に到着する貨物2092列車に乗り込み、貨物列車からしか見ることのできない景色、貨物列車にしかない感覚を体験することになった。

「きかんしゃトーマス」になった気分

 EH500(愛称は「金太郎」)という交直両用の大型電気機関車が引く12両のコンテナ列車。機関車の、昔は機関助手が座っていた席(進行方向左側)に座り、1時間ちょっとの貨物列車の旅。普段、客車自体が動力を持つ電車に乗っていると気付かないが、重い貨車を引っ張る機関車に乗っていると、ちょっとした勾配の変化が体感としてわかるから不思議だ。上り坂ではちゃんと引っ張っている感覚、下り坂ではちゃんと後ろから押されている感覚が体に伝わってくる。早い話が「自分が貨車を引っ張っている」という錯覚に見舞われるのだ。「きかんしゃトーマス」になった気分だ。

機関車の運転席は電車よりも高い位置にあるので見晴らしがよく、駅を通過するときには人々を見下ろすような感じになる。これはこれで気分がいい。

沿線では、小さな子供たちが手を振る光景を何度も見た。たびたび引き合いに出して恐縮だが、トーマスたちも沿線の子供たちからよく手を振られる。国や時代は違っても、機関車が子どもの憧れであることには変わりはないのだ。

 

Source: 文春砲

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