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4.19 愛国女性のつどい花時計「セウォル号事件から10年」

  

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 2014年4月16日午前858分頃、韓国・仁川港から済州島向かっていた大型旅客船「セウォル(世越)号」が全羅南道珍島郡の沖合の海上で沈没した、いわゆる「セウォル号事件」から10年が経ちました。船には修学旅行中の京幾道安山市檀園高等学校生徒325人と引率の教員14人、一般の客108人、乗務員29人の計476人が乗船しており、車両150台あまりが積載されていました。この事故は乗員・乗客の死者がなんと299人、行方不明者5人、捜索作業員の死者8人を出し、韓国の船舶事故の中でも犠牲者の数の多さ、高校生が多かったことの悲劇性で海外でも取り上げられたニュースでした。

 当日は海が荒れていたわけでもないのに、なぜこれほどの犠牲者が出たのか不思議でしたが、この事故は単なる海難事故ではなく人災といえる側面がありました。

「セウォル号」は「フェリーなみのはな」という名前で日本で約10年、働いた後201210月に韓国の清海鎮海運に売却されました。売却後に大きく改造され、最上階の船体後方への客室増設により定員数は804人から921人となりました。貨物は車両180台、20ftコンテナ152個の積載が可能とされ、総排水量も6,825tとなりました。事故の原因としては、まず過積載が挙げられます。仁川港の資料によると、セウォル号は改造後、仁川から済州島へ片道394回航行しましたが、うち246回が過積載でした。136回が2000トン、13回は3000トンを超過していたそうです。

 高校生が傾きつつある船の中から携帯電話で救助を求めましたが、なぜか海洋警察も韓国海軍も到着が遅れました。李という船長は事故発生当時、操舵室を留守にしていたこと、乗客の避難誘導をしなかったこと、真っ先に脱出したことなどで、のちに殺人罪で訴えられ、無期懲役になりました。実は船長は非正規社員であり、当初運航を任されていた47歳の船長に代わって船を操縦していたことが分かっています。操船していた三等航海士も新人で、経験不足でした。乗務員14人が訴えられ、懲役刑に処せられています。

 「セウォル号事件の背景にはグローバル化がある」と経済評論家の三橋貴明氏は鋭い指摘をしています。人の命を預かる船の操船を正規社員でない人間が担っているなど考えられないことです。また、韓国海軍よりも民間の救助船を優先しようとしていたこと、などが当時の韓国におけるグローバル化の影響でした。グローバル化の負の側面が犠牲者約300名を出してしまった、ということになります。当時の大統領は朴槿恵氏でしたが、三橋氏によればこれらの改革は朴大統領の前の李明博政権の時に行われたそうです。

 三橋氏は竹中平蔵が李明博大統領のブレインだったことも指摘しています。グローバル化の負の側面、これは韓国だけの問題ではなく日本も他山の石とすべきだと思います。

 

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 「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」

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Source: 愛国女性のつどい花時計

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