2015年9月、「ダウンタウン」松本人志(60)の飲み会に、「スピードワゴン」の小沢一敬(50)の誘いで参加したB子さん。携帯電話は事前に回収され、小沢の号令によって「恐怖のゲーム」が始まる。 全裸になった松本は、「君みたいな真面目な子に俺の子どもを産んでほしいねん。君の子どもがほしいねん」とB子さんに性行為を迫るのだった。
直撃取材に応じる松本 ©︎文藝春秋
B子さんが解放されたのは、深夜12時過ぎ。終電時刻を過ぎていたが、タクシー代は渡されなかった。数日後、B子さんの携帯電話に1通のショートメッセージが届く。
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自称“松本の舎弟”から連絡が

「松本さんが、また会いたいと言っています。ハイアットに来てくれませんか」 送信者は、松本の舎弟を自称する放送作家のX。B子さんは、パーティの途中で「一人一人の連絡先を書いてください」と言われ、1枚の紙が回ってきたことを思い出した。Xのメールは次のように続く。 「食事後、その先までのお付き合いを希望してます」 性的関係を求める内容にB子さんの恐怖が蘇る。 「男女の関係を求めていらっしゃるのであれば、私は難しいです」

松本の誘いを断ると小沢からの連絡が途絶えた

彼女がそう送信すると、Xは「大丈夫です」と返信してきたのだった。 苦悩した末、B子さんは恐怖の一夜を交際相手に打ち明けた。当時を振り返るのは、交際相手本人である。 「芯が強くて涙を一度も見せたことのなかった彼女が、ずっと電話口で泣いていました。『松本さんと体の接待みたいなこともしないといけないらしい』と。彼女は、こういう事態が普通に起こってしまう芸能界にも絶望していました」
現場のホテル ©文藝春秋
それから数年間、B子さんはPTSDに悩まされ続けたという。 「あの事件後、彼女はお笑い番組を一切見なくなりました。家で一緒にいるとき、松本さんがテレビに映ったりすると、チャンネルを替えるようになった。六本木に行けば(松本が出演している)『タウンワーク』の巨大広告が街中にあり、彼女はいつも目を逸らしていた。また、彼女は『小沢さんから捨て駒のように扱われた』と話していました」(同前) B子さんが松本の誘いを断った旨を小沢に報告すると連絡が途絶えたという。小沢の知人が言う。