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【寄稿】LGBT問題を描いた『性別移行の語られざる現実』我那覇真子氏「涙しながら何度も観た」

【寄稿】LGBT問題を描いたドキュドラマ『性別移行の語られざる現実』、我那覇真子氏から感想文到着「涙しながら何度も観た」

2023/10/27

 

更新: 2023/10/27

ドキュメンタリー『性別移行の語られざる現実』を私は涙を流しながら何度も視聴しました。これはLGBTイデオロギーの毒牙にかかった親子が体験する現代社会の闇を、視聴者も擬似体験できる非常に良くできた作品です。

視聴後改めてこの「LGBT問題」について考えてみました。あの親子に起きたことは一体何だったのかと。LGBT問題というと、いわゆる性の多様性の問題に副次的に被害事象が現れている感じがしなくもありません。

この現実をありのままの言葉で表すとすれば、どの様な表現が相応しいのでしょう。試しに場面を思い出しながら頭に浮かぶ言葉を書き出してみました。公的機関による子供の誘拐、人さらい、イデオロギーの生け贄、親権を奪った裁判所が子供の生殖器切断を進める、子は病み自ら生命を断つ。文字通りディストピアの世界が出現しているに他ならないのですが、ここまで書き進めぴったりな言葉が思い浮かびました。それは「人類家畜化」です。

米社会では今学校やサークル等で子どもへの洗脳が行われており、イデオロギーに取り込まれた子供の性自認を親が認めなければそれは虐待とみなされ、親権が取り上げられるという惨事が起きています。

血の繋がった親から、出産時に命をかけてこの世に新しい命を誕生させる尊い母親という存在から我が子を奪うとは、政府が国民を人扱いしていない証拠です。身体的な虐待が行われているならまだしも、男と女の区別もできない性をもてあそぶイデオロギーに基づき、天地を逆さにし、学校、警察、児童相談所、医者、法を司る裁判所が親を狂人に仕立て上げるのです。

人間には本来、何人にも犯されることのない尊厳があるはずであり、政府の所有物のようにいとも簡単に親子の絆が引き裂かれて良いはずはありません。

出演者の一人、ウォルト・ヘイヤー氏に私は以前インタビューの機会を得ました。トランスジェンダーの嘘に気づき元に戻った人々のことをde+transitioner(脱トランス)と呼びますが、彼もその一人です。今は、Sex Change Regret.com(性転換を後悔する)というウェブページを立ち上げ、トランスの被害者たちを助ける活動をしています。ヘイヤー氏から学んだいくつかの重要な事項をここでお伝えしたいと思います。

  1. トランスジェンダーは存在しない
    人は受精した時から性別は決まっており、変えることはできません。この名称を使うことで、人々に性転換をしたのだと錯覚を起こさせているのです。イデオロギーの浸透は言葉を作り出すことから始められます。
  2. 性転換手術は「史上最大の医療詐欺」
    医者は起こり得ない人の性転換について騙り、トランスジェンダーだと言っていますが、当事者のDNAは変わりません。実際は美容整形手術にすぎないとヘイヤー氏は自らの体験を元に力説していました。
  3. トランスジェンダーとは生きたまま自殺を図る行為
    ヘイヤー氏は性同一性障害という人々と話をすると、100%の確率で過去のトラウマ的出来事の話が出てくるといいます。そして決してなることのできない誰かになろうとすることで過去の出来事から逃避しようとします。苦しみから逃れる為に、自分自身を消去しようとしているのです。性的虐待を受けた場合の、再び傷つけられることから自分を守る為の行為であると説明します。
Sex Change Regret代表のウォルト・ヘイヤー氏にインタビューを行うジャーナリストの我那覇真子氏(著者提供)

彼は、自身やこれまで相談に乗ってきた沢山の人々の経験を元に、性別違和は心のトラブルの「症状」であり、問題そのものではないと言います。これをそのまま放っておき、外見を変える対応をするのではなく根本の問題に向き合う必要があるというのです。ご本人もその様な過程を経て脱トランスした後、人生を理解してくれる女性に出会い再婚しています。

「あなたはそのままで素晴らしい」という言葉がインタビューで一番心に残りました。究極的な自己否定に陥り、後に自己肯定の真価に気づいたのです。

前述した通り、この問題はLGBT問題と呼ぶよりもむしろ「人類家畜化」と表すと、より実態が把握できますが、より広い視点で捉えるとそれはグローバリズム全体主義と言えます。つまり全世界的に進められている各国の主権の侵害と世界統一の全体主義的アプローチです。

LGBTイデオロギーの不自然な押し付けは、その為の社会秩序の破壊です。大紀元の様々なインタビューに登場する元米国陸軍特殊部隊のマイケル・ヨン氏によると、これは戦争でいうところの各個撃破の手口だそうです。「各個撃破」とは、敵の一部をその五倍、十倍の力で次々と撃破していき、最終的に全体を制する戦術のことです。また各個撃破には、より重要な本命の戦いから目を逸らさせる目的もあります。ですから、メディアが一斉にLGBT問題に集中する時、その陰で何が行われているのかを考えなければなりません。

そしてもう一つ、特筆しなければならないのが心理戦、認知戦の側面です。思い起こしてみればいつから私たちの社会は女装した男性を「She」と呼ばなければ訴えられる不自然な社会になったのでしょうか。明らかにメディアを通したプロパガンダをはじめ、社会の言論空間を歪めるソーシャルエンジニアリングが行われたからに違いありません。

元CIA分析官で『孤独の心理操作(Weaponization of Loneliness)』の著者ステラ・モラビト氏は人々の心のメカニズムとして、備わっている孤独感に着眼し解説しました。

「孤独は歴史上、全体主義者が人間を支配する道具として使ってきました。私が名付けた『孤独マシーン』に社会がハマってしまうと、信じていない人も含めて全員に影響が及びます」

2023年6月30日米ワシントンにて、英字版エポックタイムズの取材に応じた元CIA分析官で作家のステラ・モラビト氏  (Wei Wu/The Epoch Times)

ステラ氏の唱える『孤独マシーン』には三つの要素があります。

①アイデンティティポリティクスは個人を単なる特定のカテゴリーとみなし、例えば黒人、LGBT、女性などを社会的抑圧を受けている対象と位置付けます。

②ポリティカルコレクトネスは①のカテゴリーを政治的善とし、その主張に沿った言論以外の自己検閲を引き起こします。

③暴徒による煽動は暴力を伴った実力行使で①と②を達成させる役割があります。このステップが何重にも繰り返されていくことで、いつの間にか思ったことが言えない合意の幻想が作り出されるわけです。つまり、私たちの社会から追放されたくないという孤独を恐れる心が利用され、全体主義社会が造られていくのです。この理論を元に実社会をみると点と点であったニュースが線になり面となり、私たちの生きる社会の不自然さが理解できるようになります。

このドキュメンタリーで描かれている犠牲者は、私たち視聴者と無関係ではなく、視聴者がいつ犠牲者の側に周るか分からない緊急事態にあると理解しなければなりません。

本作品は特に子供を持つ親世代の皆さんに、是非視聴してほしいと思います。そして周りに広く拡散をお願い致します。

沖縄県名護市出身の独立系ジャーナリスト。2020年の米大統領選の際に現地で取材し情報発信を行う。著書に『日本を守る沖縄の戦い』(アイバス出版、2016年)、訳書に『ブラックアウト』(方丈社、2022年)。
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