作家の百田尚樹氏とジャーナリストの有本香氏らが立ち上げた日本保守党は、今後、国政でどのような影響力を発揮する可能性があるだろうか。
日本保守党は10月20日時点で、党員数が5万人を超えたという。党費は年6000円で、自民党より2000円も高いのに、これだけ集まっているのはすごいことだ。
百田氏が日本保守党を立ち上げたときは、正直、驚いた。6月に百田氏が「LGBT法案が成立したら、保守政党を立ち上げます」と宣言しても、「やっぱりやめます」と言い出すと思っていた。しかし、LGBT法案が成立し、百田氏は有言実行した。
国会で議席が取れるかどうか、厳しい見方をする人もいるが、それは戦略次第だろう。
新興政党が旋風を起こすとすれば、いちばんやりやすいのは、地方の首長選に候補者を立てて当選させることだ。狙うのは、ある程度規模の大きい自治体の首長だ。これは既に実行されたともいえる。10月17日の結党記者会見で、河村たかし名古屋市長が合流し、百田氏と共同代表になった。