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2023.10.17【イスラエル】米国-イランの代理戦争へ

今日のテーマはイラン対パレスチナは アメリカ イランの代理戦争へ」

ということで お送りいたします。

昨年から起きているウクライナ紛争というのは
アメリカ NATOとロシアとの代理戦争 というふうに言われています。

今 起きているイスラエルとハマス パレスチナの戦いですね。

これは その双方のバックにいるアメリカとイランの代理戦争に

なりつつあるというのが 今日のお話です。

イスラエルとハマスの戦い
悲惨な話が多いんですけど この後 これがどうなっていくのか
このことについて考えてみたいと思います。


その中で重要な鍵を握っているのが 何といってもアメリカのネオコンです。

ネオコンは ウクライナから イスラエルを利用する方向に 今 変わりつつある。

イスラエルを利用して金儲けをするというのが アメリカのネオコンがやろうとしていることです。

そのネオコンが狙っているのが こういう図式ですね。
アメリカ イスラエル この強固な同盟対イラン パレスチナということで
ウクライナはもういいんじゃないか みたいになりつつあるわけですね。

このことについて 今日はザ・クレイドルというサイトの 10月12日の論説ですね


ペペ・エスコバルというフリーのジャーナリスト 独立系のジャーナリストの方
このチャンネルでもよくご紹介しているんですが この方が書かれた この方です


ペペ・エスコバル ブラジルのジャーナリストなんですけど
この人と同時に地政学のアナリストであって
非常に地政学的な視点で分析するという 優れたジャーナリストなんですが
この人がこのサイトに こういう論説を出しました。

「アルアクサ洪水作戦の地政学このアルアクサ洪水作戦というのは
10月7日にハマスがイスラエルに対して 行った奇襲作戦この作戦のことを アルアクサの洪水」

という言い方をするんですね。

これは日本語のメディアでも ずいぶん出ていると思うんですけど
それに関わる地政学というタイトルです。

どういう内容かというとまず ネオコンがウクライナでの金儲けは もう頓挫したと
思ったより短く終わってしまって、今度はイスラエルだと今度はイスラエルで同じ代理戦争をやるんだと


どういう構図かというと
アメリカの同盟国がウクライナだったのが イスラエルに変わるわけです。


そして アメリカの敵国がロシアだったのが イランに変わるという
こういうふうに組み替わるわけですね。

アメリカ対イランの代理戦争 ということになるんですが


まだ こうなっていませんけどこうなるんじゃないかという 見通しでの話です

こうなった場合 どっちが有利なのかもちろん アメリカが有利というふうに 考えるんですけど
ところが イラン側が かなり戦略を練り込んでいるというのがペペ・エスコバルさんの論説なんですね

まず ネタニヤフ政権は どういう姿勢かというと「あくまでも ハマスを消滅させるという姿勢です」
これは 10月7日のテロをやられたということでそれで 非常に怒っているのも もちろんありますけど
でも それが起きる前から ハマス消滅の方針だったわけです。
このネタニヤフ政権が 昨年の12月に発足してから何をやってきたかというと いくつかあります

まず これです。
ポピュレーショントランスファー というふうに
これ ちょっと日本語でないので とりあえず 英語を出しましたけど
ポピュレーショントランスファー これは 人口移動という意味ですよね。


これ 何の人口かというと パレスチナの人口です。
パレスチナ人に 要は 退いてもらうということですね。

出てってもらうということです、

このイスラエルからこれを ナクバという言い方をするんですけど
これは イスラエル建国の時から ずっと始まってまして1948年から始まっているんですよね。

もちろん これ完了していません。
パレスチナ人いますから まだ ちゃんといるので
これを完了させなければならないというのが 今のネタニヤフ政権の基本姿勢なわけです。

つまり 別の言い方をすると これは アパルトヘイト政策なんですよね

極端な人種差別政策なわけです。これが 今 実際に起きていますね。
10月7日のアルアクサ洪水作戦が これでイスラエルは やられてしまったので
その報復措置として ガザの北部に 史上最大の空爆をやっています。

この後 地上戦 地上侵攻をする ということになっているんですが
地上侵攻をするからということで このガザの北部に住んでいる
パレスチナ人の民間人に対して 南部に避難するように 事前通告している。

しかし そんな簡単に移動できないわけですね。
この人口移動なんて そんな簡単に できるもんじゃないわけです
230万人もいるので医療関係者たち 特に医療関係者たちは 動けないんですね。


このガザ地区というのは 人口230万人なんですけど
その半分が18歳以下 つまり 子どもが多いんです。
赤ちゃんも多いんです。赤ちゃんとか幼児が この空爆で病院にいます。

医師とか医療スタッフが もし今 避難するとすると
それは病院にいる子どもたちにとっては 死刑宣告に当たるわけです。


この写真のお医者さん 医師ですね パレスチナ人の医師が
抱えているのが赤ちゃんなんですけど 空爆で亡くなった子です
その子を抱えながら 映像で訴えているところです。
その空爆で とにかく子どもが多いので 犠牲になっています。

これもSNSで出ている映像だったんですけど
こういう映像があったんですよ。ガザのある医師が 病院に勤めているある医師が
病院に運ばれてきた子どもがいた。すでに亡くなっていたんですね
亡くなっているんだけど その子どもの患者を見に来たわけです。
そのお医者さんがね 見たら自分の子だったという。

その様子の映像が アップされていたんですけどね
こんなことが たくさん起きているわけですね


これはまさに エスニッククレンジングといって
民族浄化 こんなことが 21世紀の今 起きているわけです。

それを表すかのように これがネタニヤフ政権の姿勢なんですけど
ネタニヤフ政権の中の閣僚 国防大臣 国防相がこの方なんですね。

ヨアフ・ガラントという いろんな言われがある人なんですけど
このガラント 国防相 この人が今 こう言っています


「私はガザ地区の完全包囲を命じた 電気も食料も燃料もなく 全てが閉鎖される
我々は 英語で言いますけどヒューマン・アニマルズと戦っている
ヒューマン・アニマルズって人間の姿をした動物という意味ですよ
つまり このイスラエルの国防大臣からすると今 彼らが戦っているパレスチナ人というのは
人間の姿をした人間じゃないんだと 動物なんだとこういうことをはっきり言っていますね」

だから ある意味で 何してもいいんだというニュアンスですよね。

さらには ネタニヤフ政権のパレスチナに対する姿勢の 一つの特徴はこれです。

集団的懲罰 コレクティブパニッシュメントって 言うんですけど
これは 何かというと罪を犯した本人だけでなく その家族などに刑罰を及ぼすこと
だから 本人だけが罪があるんじゃなくて その家族にもその罪がいくよという
これが集団的懲罰というものでこれがさらに家族だけじゃなくて 民族とか国民全体など
広範囲にわたる連座制というのを こういう言葉で言うんですね。

でも これは 集団的懲罰というのは 国際法違反なんです 。現代では
昔はあったかもしれないけど 国際法違反なんです。


しかし これをイスラエルがやっています。
イスラエルはこれができる なぜできるのか?
それは国連が許してくれるからです。国連安保理というのがあります。
ここの拒否権があるわけです。

イスラエルはこの拒否権を3つ持っている アメリカ イギリス フランス
このアメリカ イギリス フランスは 常にイスラエルのために拒否権を使ってくれる。
なので 罰せられないとだから 何でもできたわけですよね。

ただ そういうネタニヤフ政権は 連立政権なので
非常にひどい過激派や極右もいれば そうでない ちゃんとまともな人もいるんですね。


責任を認める発言が ネタニヤフの連立政権の内部から出ています。
この方は教育大臣これ 10月12日のハアレツという イスラエルの一番いいメディアですけど


こういうタイトルで
「これは 我々の政府下で起きたことであり 我々は責任を問われる」

こういうふうに この教育大臣は はっきり言っているんですね。
この連立政権の閣僚の中で 初めて 自分たちの責任を謝罪した人なんですよ。
それまで 連立政権の他の閣僚たちは 公の場に姿を現すことすらしなかったんです。

今 起きているこの最中にさて この後 今後何が起きるかということなんですが


まず 一番いいケースは和平交渉です。
イスラエルとパレスティナの和平交渉。


今日の話は この辺全部 最初にご紹介した
ペペ・エスコバルという 地政学のアナリストの分析です。

和平交渉が起きる可能性は もちろんあるというのは
ハマスのほうが 実は和平交渉を ずっとやっているんですよね。


やっていて ハマスの和平の提案があって中国とかロシア トルコ サウジ エジプトが
このハマスの和平交渉を 支持しているというんですよ。

しかし ネタニヤフは どうしてもガザを壊滅させたいので
拒否している 和平交渉自体は拒否している。


これが 和平交渉の可能性は 低いでしょうけど
本当にガザ壊滅の方向に行くならばこの戦いというのは 広範囲な戦争になってくるだろう。
つまり いろんな国が 関わることになってくるだろうとまず 一番関わってくるだろうと思われるのが
ヒズボラですね。

イスラエル対レバノンのヒズボラと
これ 既に 今 極地戦が起きていますよね。

本格的なイスラエル対ヒズボラの戦争が 始まるかもしれない
ヒズボラの側としては自国側が壊滅的な打撃を受けるような戦争は 本当は避けたい。
だが しかし ガザ大虐殺ということが 本当に起きてしまうんだったら
これはもう変わるだろうと ヒズボラは本格的に参戦すると


イスラエル側はヒズボラに対して どう思っているかというと
ヒズボラが10万発以上の弾道ミサイルと ロケット弾を持っているのを知っているので
ヒズボラとの本格的な戦争が もし起きたらそれは イスラエル国内で行われることになる
これを非常に恐れているというんですね。

これが一つですね
ヒズボラで留まらないかもしれないんですけど
ただ その前に
イスラエルだけじゃなくて アラブ圏 中東全体の現状を見てみると
今 起きているイスラエルとハマスとの戦い
これによって 大きな変化が今 起きようとしています。


それは イスラエルとアラブ諸国の 関係正常化が終わるということです。
このイスラエルとアラブ諸国が トランプ政権の時にトランプ政権の仲介によって

次々と関係正常化してきましたよね。

最後はサウジということで サウジとの関係正常化が直前まで来ていた。

しかし これが逆回転する
これ 関係正常化が終わるだろう というふうに言われています。


その背景なんですけど
これは ワシントンポスト 2020年の9月24日の記事なんですが
「トランプ政権の頃です この関係正常化が盛んに行われた頃
なんでアラブ諸国 特に湾岸諸国は イスラエルと関係正常化をするのか
彼らにとって イスラエルとの関係正常化って どんなメリットがあるのか
メリットあるんですよね
アラブ諸国がイスラエルとの 関係正常化をする目的は2つあると
このワシントンポストの分析です。」


1つは イスラエルの軍事力何と言っても イスラエルの軍事力は 技術的にすごい
ミサイルの防衛システムだとか 最先端の兵器 これを獲得できるかもしれない

2つ目は アメリカとより緊密な関係を持てる。湾岸諸国は アメリカとの関係はあるわけです。

あるんだけど イスラエルと関係正常化をすることによって
より緊密な関係を イスラエルを媒介として持つことができる。

こういうメリットがあるから
イスラエルと関係正常化してもいいんだろうな というふうになったんですが


しかし 今の状況 今回の状況はハマスに結構やられているイスラエルとなると
イスラエルは強大な軍事力を持っていると 思っていたんだけど弱いイスラエルであるならば
アラブ諸国が関係正常化をする必要は もうないというふうになっていくだろう
こういう分析です。


逆にというのは
イスラエルとアラブ諸国が これまで関係正常化の方向に来たのが
これが終わっていく逆に アラブ諸国とイランの関係正常化が 今 進もうとしているんです。
これ 全く逆の動きですよね。

今までは イスラエルとアラブ諸国が 関係正常化して
イラン包囲網を作っていたんですが
今度は逆に イランとアラブ諸国が関係を作って
イスラエル包囲網になろうとしている


その背景にあるのは やっぱりBRICSプラスですね
BRICSプラス そして さらにグローバルサウスという
今 世界が多極化しているわけですね。

世界が多極化しているって どういう意味かというと
これは 今まで対立していたものが 連帯するようになったわけです。

いいことですよね 非常にいいこと対立から連帯へ向かっているわけです。
その中で イスラエルはどうかというとさっきあったように このネタニヤフ政権
アパルトヘイトだ 民族浄化だ 集団的懲罰だこれ 全く逆行していますよね。

今の世界に例えば 今年 アフリカ連合サミットというのが あったわけですね
アフリカンユニオンという アフリカ連合のサミットがありました。

このサミットに 本当は イスラエルは出たいわけです。
出たいんですが イスラエルは招待されなかった。

今年招待されなかった それでも イスラエル代表団は参加したんですが
会場から追い出されています。

何を見せているのか イスラエルは 孤立化しているわけですよ。


その流れに逆行しているのでこれは 今年の9月の国連総会です
国連総会は 今年の9月 ニューヨークの 国連本部でありました
そこで イランのライシ大統領が 演説をしたわけです。


このイランのライシ大統領の演説を イスラエルの外交官が妨害したんですね。
この会場でそうしたら イスラエルの西側同盟国の誰も 彼の側に立たず
その外交官は退場させられたんです。


その様子が ネットに上がっているんですけど
これが イスラエルの外交官ですね。
こうやって捕まって身分証明を見せられてみんな 映像を撮っているわけですよ スマホで
こうやって追い出されていったわけです。

このシーンというのは今の国際社会における イスラエルを 象徴しているかのような映像ですね
そんな中でイランは イランのいい方向イランに有意な方向に

実は流れているというのが この話なんですけど
そのイランは ロシアとの関係を 強化しようとしている
その肝になっているのが これです


INSTC
このINSTCというのは 国際南北輸送回路という
物流の新たなルートです。
インドからイランを通って アゼルバイジャンを通って ロシアに行くという
こういう物流ルートです。
新たなルートです。

今までは スエズ運河を通って 地中海を通って ヨーロッパに行っていたわけです。
全然 長さが違います。
このINSTC 全長7200メートルで スエズ運河のルートに比べて
輸送コストは約50%減
それから 移動日数は 最大で20日短縮できる。
このINSTCの貿易は 今後7年間で3倍になる。
そうすると ロシアは2030年までに
このルートに30億ドル以上投資する と決めているわけです。

となると
アメリカ・イスラエル連合対イラン・パレスチナ連合
アメリカとイランの代理戦争は 果たしてどうなるのかと
背景的には どうも 地政学的に イランに非常に有利に動いているわけです

イスラエルとアメリカが 孤立する方向に行っているんですよね
それでも もしアメリカ・イスラエルと イランとの実際の武力衝突が起きたとしたら
何が起きるか間違いなく ホルムズ海峡の封鎖が 起きるということになります
ここにイランがあって ここがホルムズ海峡ですね

このホルムズ海峡をイランが封鎖するそうすると エネルギーの価格は暴騰して
西側経済の崩壊は 避けられないということになるんですが
これはもう他人事じゃないですね日本経済は壊滅的になります

そんな中でこれはアメリカも当然分かっているので
そう簡単にイランに手を出せるんでしょうか ということになるわけです

ネオコンがこれをどう考えるかですよね
ロシアとイランの連携これが非常に強化されてくるわけですね
物流のつながりという形で ビジネスで強化される
それが加速されていくロシアとイランの物流ルートというのは
見事にアメリカとイスラエルを 迂回するルートなんですよね。

そうなった国際情勢というのはネオコンの常に戦争による不安定なシナリオとは
ずいぶん違ってくるということになるわけです

こういう 今日は地政学アナリストでもある
ペペ・エスコバールさんの指摘をご紹介しました

このことを参考に この後の展開を見ていきたいと思います

 

 

 

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