この会見に先立つ8月下旬、再発防止特別チームの調査が大詰めを迎えるなか、ジュリー氏は虎視眈々と院政計画を進めていた。そのひとつがジュリー氏と新社長の東山が開いた“院政謀議”である。

ジュリー社長 ©文藝春秋

「この食事会に出席したのは東山に加え、木村拓哉(50)、井ノ原快彦(47)、TOKIO国分太一(49)、計4人の幹部タレント。なかでも意外だったのはキムタクが呼ばれたこと。普段、キムタクは、その3人とほとんど接点を持っていません」(ジャニーズ事務所関係者)

 

会合に参加した木村拓哉

 ジュリー氏をよく知る人物が解説する。

「井ノ原はジャニーズJr.の発掘と育成を行う子会社、ジャニーズアイランドの社長。国分はジュリー氏が最初に手掛けたグループのTOKIOのメンバーです。ジュリーさんは以前から井ノ原にジュニアの相談役、国分にデビュー組の相談役という役回りをさせようと考えていました」

 そしてキムタク。ジャニーズの中で孤高の存在だが、ジュリー氏は殊更気を遣ってきたという。

“秘蔵っ子”の嵐や関ジャニ∞ではなかった理由

「解散したSMAPメンバーで、ジャニーズに唯一、残った木村に対し、ジュリー氏は心底、感謝している。40歳を過ぎた頃から、かつての人気を失いつつあった木村ですが、ジュリーさんは映像系に強い原藤一輝取締役とともに木村を盛り立てようと尽力し、アイドル俳優からの脱皮を成功させています」(同前)

 嵐や関ジャニ∞といったジュリー氏の秘蔵っ子ではなく、年長メンバーたちを集めた意図は何だったのか。

ジュリー氏の秘蔵っ子である櫻井

「まずは東山を新社長に据えるにあたって、ジュリー氏は事務所の看板タレントであるキムタクはじめ3人に仁義を切ったのです。そして今後の事務所運営について協力を求めました。いわば決起集会。新社長の東山は、誰もが認めるジャニーズの長男格。社長を務める資格はあり、他のタレントの納得も得られる。ただ後輩の面倒を見るタイプではなく、人望がない。ジュリー氏は、井ノ原と国分に東山をサポートするよう頼んだようです」(前出・事務所関係者)

 

新社長に就任する東山氏

 ジャニーズ事務所にこの“院政謀議”について事実確認を求めたが、「記者会見にて諸事ご説明させていただく所存ですので、現時点での個別のご質問に対する回答は差し控えさせていただきます」と回答した。

 現在発売中の「週刊文春」および「週刊文春電子版」では、この院政謀議に嵐や関ジャニ∞のメンバーが呼ばれなかった理由、ジュリー氏が信奉する風水やエステ通いなどについて報じている。