「百田新党」9月1日に第一声 「保守」の旗を立て直す 背景に自民の堕落、議員の数合わせ「選挙互助会」は目指さない
ベストセラー作家で保守論客としても知られる百田尚樹氏と、ジャーナリストの有本香氏は、明日(9月1日)、保守新党(いわゆる『百田新党』)の立ち上げに向けて、SNSを開設する。夕刊フジと公式サイトzakzakで、このニュースを報じたところ、予想を上回る反響が寄せられた。日本を取り巻く世界情勢が混迷・悪化するなか、新党が目指すものは何なのか。日本の政治状況をどう見ているのか。有本氏が連載「以読制毒」で明かした。
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予想以上の反響
30日発行の夕刊フジで、いわゆる「百田新党(仮称)」が9月1日に、まずSNSを開設して始動するという記事が掲載され、X(旧ツイッター)などで拡散された。直後から多くの激励コメントを頂戴しており、感謝と同時に、身の引き締まる思いでいる。
9月1日の発信スタート時には、正式な「結党日」に向けた今後のスケジュール発表から始めていく。本紙読者の皆さまにもこのSNSをフォローしていただくことをお願い申し上げる。
「新党」について必ず聞かれる質問は次の通り。
「衆院選に候補者を立てるのか」「何人立てるのか?」「候補者の顔ぶれは?(既存の〇〇党の〇〇さんは?など)」「百田・有本は出馬するのか?」「お金はどうやって集めるのか?」
この2カ月あまり、「新党」を話題にする人の大半が聞いてきたのがこれだった。
つまり、皆の関心がほぼ「選挙」に集中しているのだ。もちろん、民主主義の社会の政治において、選挙は国民の意思を反映させる最重要な手続きである。関心がそこへ集中するのも当然ではあるのだが、しかしどうもこの「選挙偏重」の意識が、過去の多くの「新党」の失敗を誘発した遠因ではないかとの思いも強い。
百田さんと私が「結党」と思い立った背景の1つには、「自民党の堕落」がある。
自民党がもはや保守政党ではないことは明らかだ。むしろ、世界で初めて、LGBTに特化した法律を強引に成立させた自民党は、世界で最もリベラルな政党だということを「売り」にすべきであろう。
前のめりな移民政策、福祉に名を借りたバラマキなど、自民党の左傾化は今後も止まらないに違いない。