奈良県の自民党関係者でつくる有志団体が、奈良市内に建立した安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑（りゅうこんひ）」にかかる費用を募っている。当初は団体の関係者だけで費用をまかなう予定だったが、製作費を含めた維持管理費が想定以上に膨らみ、外部から寄付を集める方針に切り替えた。
碑を設置した任意団体「安倍晋三元内閣総理大臣 感謝と継承の会 奈良」が今月１２日、同会のホームページで募集を開始した。寄せられた資金は碑の製作費や警備費、設置場所の使用料などに充てるという。
留魂碑は７月１日、安倍氏の銃撃現場から約５キロ離れた同市の三笠霊苑で除幕された。縦横約１メートルの御影石のプレートに安倍氏が生前書き記した「不動心」の文字が刻まれている。安倍氏の一周忌の同月８日には、献花のため碑前に長蛇の列ができた。
同会会長を務める奈良県選出の佐藤啓参院議員は産経新聞の取材に対し「安倍氏を慕い、留魂碑を維持するという趣旨に賛同していただける方々に力を貸してほしい」と訴える。
寄付は銀行振り込みで一口１万円以上から。寄付の手続きについては、以下のＵＲＬから確認できる。
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