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2023年8月4日号:ニュースに一言「百田尚樹のテレビでは伝えられない話

2023年8月4日号:ニュースに一言「百田尚樹のテレビでは伝えられない話

●スシローぺろぺろ事件が調停成立により決着しました。これは回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で当時17歳の男子高校生がしょうゆ差しをなめたり、回っている寿司に唾液をつける様子を撮影した動画が拡散したことに対し、運営会社「あきんどスシロー」が約6700万円の損害賠償を少年側に求めていたものです。

一般的な飲食店が決まった客ごとに食べ物を提供するので対し、回転ずしはその場の誰もが手を伸ばせばすぐに取れる場所に寿司が回ります。それは「自分の食べるもの以外はさわらない」という暗黙の了解の上に成り立つ商売形態で、全面的にお客を信用しなければできません。今回の少年の行為はそれを根底から覆すもので、日本が世界に誇る「安全安心の回転ずし文化」を地に落としたといってもいいでしょう。これは決して「若気の至り」で片付けられるものではありません。
スシローが6700万の訴訟を起こした時には賛否両論がありました。「模倣犯を防ぐためにも遠慮せずしっかり争うべき」「スシローの被害額はこんなもんじゃない、もっと請求すべき」という提訴を肯定するもの。一方で「6700万もの借金を17歳の少年に背負わすのは可哀そう」「十分反省しているだろうから許してあげて」というやり過ぎを指摘するもの。それだけにどういう決着をみるのか注目を集めていました。スシロー側は和解の理由を「具体的な内容の公表は控えるが、責任は(少年側に)認めていただき、当社としても納得できる相応の内容だった」としていますが、提訴したことで世間に対し「犯罪行為は絶対に許さない」という企業姿勢のアピールもできたし、これ以上裁判を長引かせることにメリットはないと判断したようです。
いったいいくらで和解したのかは定かではありませんが、6700万から大幅に減額されたのは間違いありません。少年はSNS上に身元を晒されたことで高校退学を余儀なくされ、失ったものの大きさを自業自得とはいえ今さらながら身にしみていることでしょうが、問題は巷にあふれるバカッター予備軍です。今回の報道で「なんだかんだ言いながら、やっぱり許してもらえるんだ」とまたマネをする輩が現れかねません。スシローの和解が正解だったのかどうか、その答はこれからです。
続きはニコニコ百田尚樹チャンネルで
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