木原誠二 ©文藝春秋

A子さんと知人との間で交された会話の音声を入手

政治部記者が語る。

「文春が発売された15日は、ちょうど解散するかどうかの最終局面でした。結局、15日夕刻に岸田首相が解散は考えていないと言明するに至りましたが、この決断も最後は岸田首相と木原氏が相談して決めたと言われています」

 

岸田首相は重要事項の多くを木原氏に相談 ©時事通信社

そんな政権中枢の重要人物にまつわる愛人・隠し子疑惑。「週刊文春」取材班は今回、新たにA子さんと彼女の知人との間で交された会話の音声を入手した。この知人はA子さんから木原氏との関係を打ち明けられ、A子さんは時折「木原さん」と名前を出して、率直に心境を語っている。そこには、木原氏のこれまでの説明と矛盾する証言が含まれていた。

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妊娠中に認知を拒否されたと語るA子さん

 たとえば、この知人が「なぜ(木原氏は子どもを)認知しないのですか?」と聞くと、

「まあ、自分の出世の為なんじゃないですか。でもよく考えると私(=A子)が全部正しかったって今頃になって(木原氏は)言ってますけどね。例えば出生認知も胎児認知っていうのがあるんですよね。お腹にいる間に認知すると戸籍に載らないんですよ(編集部注・実際は記載される)。胎児認知をとりあえずしてって、そこからまず始まってて、それを(木原氏は)拒否して。それも後から胎児認知しとけばよかったっていう話だし。絶対いつかこうなる……バレるから、早く離婚1回して(B子を)籍に入れておいた方がいいよって言ってたんですよ」

A子さんと木原氏

 妊娠中に認知を拒否されたと語るA子さん。知人が「別の彼氏候補もいたんじゃないですか? 身を引けば良かったじゃないですか」と言うと、A子さんは自虐的にこう語る。

「でもその時私、結婚っていうのはそんなに考えてなくて。子どもができて『あー、やっぱ最初に籍入れておけばよかった』って。なんか『1回籍入れよう』ってなった時があったんですよ。私、変なところで真面目で『ちゃんと(本妻となる女性と)きっちりお別れしてから入れましょう』みたいなことを言っちゃったんです」