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NitFlix『地上波と同じCM広告モデルを全世界で展開、地上波か?

[更新]Netflixの「広告つき」新料金、一部のNHK作品等が広告なしの理由…月額790円、国内でも開始ネットフリックス (Netflix)動画サービス伊藤 有

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新料金プラン「広告つきベーシック」。月額990円の「ベーシック」に近いサービス内容になっている。

出典:ネットフリックス

ネットフリックスが広告付きの新料金プランを11月4日未明、開始した。

これまで広告ナシが当たり前だった有料動画配信だが、「広告つき」になることで視聴体験はどう変わるのか。

また、ネットフリックスのヘルプページには、「一部の映画やドラマはライセンスの関係によりご視聴いただけません」と、一部再生できなくなる作品があるとほのめかす一文が記載されている。実際に試してみた。

わずか3週間の準備期間。どんな広告が入るのか?

ネットフリックスが予告していた「11月4日午前1時」を少し過ぎると、選択できる料金プランの一覧に月額790円の「広告つきベーシック」が現れた。

サービス内容は、月額990円の「ベーシック」プランをベースにしている。動画の解像度はHD(720p)。視聴環境もパソコンやタブレットなど複数に対応。ただ、動画のダウンロードはできず、広告が1時間のうち平均4分挿入される。その代わりに、月額で200円「ベーシック」よりも安くなっている。

料金プランを切り替えて、適当な番組を再生すると、確かに作品の冒頭に広告が挿入されていた。10月14日の発表から、わずか3週間での広告付き新料金の開始というのは異例のスピードといえる。見たところ、広告つきベーシック開始初日から出稿した広告クライアントは、

  • ルイ・ヴィトン
  • ティファニー
  • メルカリ
  • パナソニック
  • サントリー(缶コーヒーBOSS)
  • 大塚製薬
  • サンスター

など。

ポイントは、ルイ・ヴィトンやティファニーといった超一流の「ハイブランド」広告が開始当初から名を連ねているところだ。

もっとも、ユーザー体験を大切にしてきたネットフリックスなら、本来なら作品との親和性が高いインフォマーシャル的な広告であっても不思議はない。しかし、いずれも通常の企業広告と変わりない作りのようにみえる。

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これが3週間という準備期間の短さゆえなのか、今後もYouTubeなどと変わらない広告が入り続けるのかは現時点では不明だ。

広告が入ると、視聴体験は確かに変わる

広告の挿入例。右上に広告のカウントが表示。左側は広告の本数、右の数字は残り秒数だ。

出典:ネットフリックス

広告は基本的に冒頭、作品が始まる前に挿入され、その後、15分程度の間隔で、複数の広告が合計数十秒挿入される。

作品中のどの位置で広告が入るのかは、プレイヤー画面のプログレスバー上の「黄色い点」で確認できるようだ。

プログレスバーの赤丸で囲んだ部分が広告挿入部分。この作品は1話目が50分弱のため、冒頭と合わせて3回の広告挿入があった。

出典:ネットフリックス

広告の頻度としてはテレビCMとほぼ同じはずだが、作品を視聴している最中にブツ切りで広告が割り込んでくるため、体験としてはあまり良くない。YouTubeと同じだと言えばその通りだが、体験の悪化が200円の差額に見合うかは、議論がありそうだ。

NHKコンテンツなどには「広告が入らない」?

広告つきベーシックの開始にあたり、ネットフリックスのヘルプページには気になる注意書きがあった。

「一部の映画やドラマはライセンスの関係でご覧いただけません。」という一文だ。

同ヘルプページによると、視聴できない作品には、ロックアイコンが表示されるという。

これが、実際にどの程度の量なのかは確認しておきたいポイントだ。

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ヘルプページにある「広告つきベーシック」の解説ページ。ライセンスの関係で視聴できない作品は「ロックアイコンとともに表示されます」と書かれている。

出典:ネットフリックス

一体どの作品にロックアイコンが表示されるのか。

映画やドキュメンタリーなどのリスト画面で確認してみた……が、開始から数時間の時点では、手元の環境でロックアイコン付きの作品が発見できなかった。

意外だったのは、逆に「広告がなぜか挿入されない作品」が一部あるように見えることだ。

具体的にはギレルモ・デル・トロ監督の原作作品「驚異の部屋」や、NHK作品の一部、例えば「おかあさんといっしょ 最新ソングブック」「いないいないばあっ!」などで、広告挿入がなかった。念の為、メインアカウントとは別のアカウントで試してみたが、同じく広告が出ないことを確認している。

11月4日11時45分追記:

広告挿入がないコンテンツの状況についてネットフリックス側に確認したところ

  • 一部の新作のコンテンツ
  • 13歳未満のキッズ向けコンテンツ

については、広告挿入がないと言う。

前出の一部のNHK作品は年齢制限によるもの、デル・トロ監督の原作作品については、新作だから……という理由になるようだ。

また、広告配信の一般論としては「クライアント側からの指定で、特定の作品に対して配信されないケースもある」と考えられる。業界関係者によると、配信NGになった結果、広告在庫がまだ少ないなどの理由で、上記の条件に当てはまらない作品でも「広告なし作品」が出てくる可能性はあるという。

また、ロックアイコンが表示される作品については、現時点ではかなり数が少ない模様。「どの作品がロック対象の作品かは個別の回答は差し控える」とのことだが、11月4日時点でもロック対象になっているものはある、とネットフリックスは回答している。

なお、代表的な出稿企業を調べる中で、作品冒頭の広告を何度も短時間表示したところ、広告がしばらく表示されなくなる、ということもあった。

YouTubeと違い、ネットフリックスは後付けで広告機能を実装している。挙動についてはまだよく分からない部分がありそうだ。

(文・伊藤有

Yahooコメント

1時間あたり4分の広告は思っていたより多いな。これなら200円プラスして従来プランを選ぶ人の方が多いと思う。ただ、従来の利用者に迷惑かかるわけでもないので、こういった新しい試みをするのは良いと思います。

雑誌「広告批評」の編集長は何と考えているのか伺ってまたいですね。

 

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