中国、核ミサイル格納庫群の建設に「大きな進展」=米報告書
中国は国内の西部、中北部地区に核ミサイルの地下格納庫群の建設を急ピッチで進めている。米シンクタンクが2日に発表した報告書で明らかにした。
米国科学者連盟(FAS)の同報告書によると、最近の商業衛星画像から、内モンゴル自治区吉蘭泰(ジランタイ)地区のロケット軍訓練基地で建設中の核ミサイルの地下格納庫群が「大きく進展している」ことがわかった。
今年7月に報じられた、内陸部の甘粛省周辺で建設中の大陸間弾道ミサイル(ICBM)用とみられる多数の地下格納庫も「著しく進展している」と同レポートが指摘した。
報告書は、中国政府は建設中の施設が地下格納庫であることを肯定も否定もしていないと述べた。
報告書は「中国にとっては、前例のない核建設だ」とし、完全稼働するまで「あと何年も要する」とみている。
中国全土で約300基の格納庫が建設中だと言及した。
中国の核技術開発に、米国を含む各国が重大な懸念を抱いている。最近の報道によると、中国は今夏、極超音速兵器の実験を2回行った。
米空軍の公式サイトでは、フランク・ケンドール米空軍長官が9月、確固たる証拠があるとして、中国が格納庫を使う大陸間弾道ミサイルや衛星誘導爆弾の開発を試みていると発言した。
ケンドール氏は、「中国は(軍の)近代化を加速させ、不穏な方向に向かっている」と付け加えた。
(翻訳編集・叶子静)
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Source: 大紀元 エポックタイムズ・ジャパン