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6.06 中国政府が東京五輪台湾正名運動にまたも妨害のコメント

中国の圧力に屈した国際五輪委員会(IOC)は、四年に一度の五輪競技会への台湾の参加条件として、その代表選手団の名称(=台湾の五輪委員会の名称)を「チャイニーズ・タイペイ」(中国領台北)とさせているが、そうした不条理な状況を打破し、台湾は「台湾」の名で参加すべきだと訴えるのが、現在日台で進行する二〇二〇東京五輪台湾正名運動だ。ことに最近、台湾での運動は壮大化の方向にある。東京五輪での「台湾」名義での参加申請の賛否を問う公民投票(国民投票)を実施すべく、有権者数の一・五%に当たる約二十八万人の署名集めが大々的に進行中である。

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そしてこうした動きに脅えるのが中国なのである。何しろ「台湾は台湾人の国。中国の一部ではない」との真実の訴え国際社会に轟き渡れば、「台湾は中国の一部」だと強調する「一つの中国」宣伝工作が大打撃を受けるからに他ならない。

その脅えぶりは、台湾正名運動への反応の過剰さで明らかだ。

例えば台湾で投票実施のために署名活動が開始される直前の三月二十八日、中国で対台湾工作を進める国務院台湾事務弁公室(国台弁)の安峰山報道官が定例記者会見で見せた過剰反応は次のようなものだった。

―――この件が台湾ですでに広範な憂慮、警戒を引き起こしていることに注意している。台湾のごく少数の人達が、正名公民投票なるものを弄び、台湾社会を引き裂き、同胞の利益に損害を与え、両岸関係に挑発を加えるなど、「酔翁の意は酒に在らず」(真の目的は別にある)だ。

―――公民投票、正名の方式を通じたいかなる台湾独立による分裂の政治的謀略も、非常に危険であると同時に、思いのままには行かないものである。

何がどう「危険」だというのか。それは要するに、もし公民投票を通じて「台湾は台湾だ」との声を世界に届ければ、我々は武力行使も辞さないぞ、と言いたいわけである。まだ投票が実施すると決まったわけでもなく、署名集めすら始まっていない段階で、早くも妨害に躍起になるこの不自然なまでの過剰反応を見よ。

決して台湾への恫喝を楽しんでいるのではない。自分が不利な状況に陥るまいと、必死に台湾側に抵抗しているのだ。

さて、その安峰山報道官だが、五月三十日の定例記者会見では一転し、余裕の表情を見せた。

それは中共御用メディアの中評社の記者から、次の質問を受けた時のことである。

―――島内(※台湾内部)のある人々は、五輪正名公民投票というものを推進し、改称して東京五輪に参加しようと試みており、国際五輪委員会は中国台北(※中国での「チャイニーズ・タイペイ」の訳語)五輪委員会に書簡を送って関心を示し、台湾方面は関連協定を遵守することを要求し、いかなる改称の挙動も許可しないとした。これについてどう評論するか。

この質問は、IOCでバッハ会長が台湾での公民投票に向けた動きに関心を示し、五月二日に開かれた執行理事会で「改称は許可しない」と決議されたとの通知がIOCから台湾の五輪委員会(CTOC)に届き、その事実をCTOCの沈依婷秘書長(幹事長)が同月十九日に公表したことを受けてのものである。

この質問を受けた安峰山報道官は、まず次のようにコメントした。

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―――聞くところによれば、台湾の一部の人達が五輪正名公民投票の実施を目指していることに対し、国際五輪委員会は五月五日、中国台北五輪委員会に書簡を送り、国際五輪委員会の台湾地区(※中国での台湾の呼び名)の参加問題に関する決議と規定、つまり五輪方式を守るよう要求し、併せて現行の名称のいかなる改変も許可する考えはないと明確に表明した。

台湾の正名運動に釘を刺したIOCの今回の動きが、中国政府にはとても嬉しかったのだろう。記者の質問と同じことを繰り返し強調し、宣伝しているではないか。

そしてそのように述べたうえで、さらに次のような籠絡と恫喝のメッセージを台湾へ送ったのだ。

―――長年來、五輪方式の下で台湾のスポーツ健児は五輪を含む国際試合に参加し、優秀な競技レベルとスポーツ精神を見せ、金、銀メダルを獲得するなど好成績を収めた。これは両岸全体の中国人の誇りである。

―――いわゆる五輪正名公民投票を行うなど、実際には島内のごく少数の極端な台湾独立分子の自己利益を満足させるためのもので、広範な台湾同胞の利益を損ね、台湾のスポーツ健児の競技の機会を犠牲にするものに過ぎない。このようなことをすれば必ず、国際社会と両岸同胞の共同の反対に遭うことになり、最終的には自分に返ってくることになるのである。

「台湾のスポーツ健児の競技の機会を犠牲にする」とは「チャイニーズ・タイペイでの名称での参加を許可する」との「五輪(委員会)方式」に従わなければ、台湾は五輪参加が許されなくなるとの脅しであるが、しかし台湾側が台湾正名の希望を表明しただけで、五輪出場権が取り消されるなど断じてあり得ないことである。

また「国際社会」はどれほど反対するだろう。「両岸同胞」(正しくは台湾国民と中国国民)も反対するというが、台湾国民の多くは台湾正名を望んでいるとの世論調査結果もある。

要するにでたらめな主張なのだ。何が何でも台湾国民には公民投票を不成立に持ち込ませたいらしい。

ところでIOC理事会は、公民投票が実施されるか否かも決まっていない段階で、「改称は許可しない」などとなぜ決議したのか。

こちらも中国と同様に動きが過剰だ。きっと同じように公民投票をやってほしくないのだろう。やってほしくないというより、そういう顔を台湾側に見せるよう、中国から圧力を受けたのではないか。そもそも「チャイニーズ・タイペイ」の呼称強要は中国の圧力によるものであるし。

そのように考えるなら、安峰山報道官の「公民投票、正名の方式を通じたいかなる台湾独立による分裂の政治的謀略も、思いのままには行かないものである」とのセリフは、IOCに反対決議をさせてやるとの予告でもあったかもしれない。

いずれにせよ、台湾での公民投票が、中国並びに媚中勢力からの牽制、妨害に負けることなく、無事実施され、成立するよう祈りたい。そうなればIOC、そして各国に対し、中国の不当な圧力を受け入れ、台湾差別を続けていいのだろうかと、必ず反省を促すことになるのだから。

日本人も二〇二〇東京五輪台湾正名運動に参加を。日台共闘で共通の敵である中国拡張主義に対抗していこう。効果は、以上の如く確実にある。

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Source: 台湾は日本の生命線!

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