「とにかく看護師の数が足りない。大きな医療事故につながりかねなかった場面がいくつもあり、いつか患者を殺してしまうと思う」

 

「患者さんが生きているかどうか確認するだけのような日々。こんな看護がしたかったわけじゃないと、転職していく同僚も多い」

 

そう悲鳴を上げるのは、国立病院機構に属する病院の看護師たちだ。

約690床の病床を有する東京医療センター

小誌は3週にわたり、独立行政法人国立病院機構(NHO)の看護師の労働基準法に違反する“ブラック労働”や大量退職が相次ぐ実態について報じてきた。

だが、現在も情報提供窓口「文春リークス」へのNHOの看護師の告発は止まらず、2月27日時点でその数は138人に上る。