
パソナの委託先が3自治体に10億円の過大請求 ワクチン受付業務で
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人材サービス大手のパソナ(本社・東京)は10日、自治体から請け負っていた、新型コロナウイルスのワクチン接種予約の電話受け付け業務で、大阪と兵庫の3市に委託料計約10・8億円を過大請求していたと発表した。業務を再委託した企業がパソナに対し、水増しした虚偽の報告をしていたためという。パソナは3市に返金し、再委託先に損害賠償を求める方針。 【図表】ワクチン接種のコールセンター業務の委託をめぐる構図 パソナによると、再委託先はコールセンター業務などを手がけるエテル(大阪市)。2021年3月から22年12月にかけて、大阪府枚方市に約3・6億円、同吹田市に約2・7億円、兵庫県西宮市に約4・5億円の過大請求をしていた。 パソナによると、エテルは発注書にあったオペレーターの人数を実際は確保していないのに、確保したとうその報告をしたという。パソナへの業務報告書には、電話の対応件数や応答率などを水増しして記載していたという。 昨年11月、枚方市から電話の対応件数と予約数に差があると指摘されたパソナが調査し、同市での不正が判明。同じくエテルに再委託していた吹田市と西宮市についても同様の不正が明らかになった。 パソナは「虚偽報告を見抜けず、結果的に過大請求を行っていた。事態を厳粛に受け止め、再発防止に誠心誠意取り組む」としており、委託先を別の業者に切り替えたという。 エテルの担当者は、「今はパソナの調査に協力している段階だ。調査中であり、詳細は差し控える」と述べた。 パソナはエテル以外の再委託先についても調査したが、同様の不正は見つかっていないとしている。(中村建太、島脇健史、浪間新太、甲斐江里子) ■パソナへの委託と水増し請求発覚の経緯 2021年2~3月 大阪府枚方市と吹田市、兵庫県西宮市が新型コロナウイルスのワクチン接種の電話受け付け業務をパソナに委託 22年11月1日 枚方市がパソナに対し、コールセンターの対応数と予約数に大きな差があると指摘 2日 パソナが府内のコールセンターで実地調査を行い、再委託先のエテルが派遣したオペレーターの人数が契約より少ないことを確認 12月 パソナが吹田市と西宮市についても配置不足を確認し、両市に報告。枚方市が再委託先を別業者に変更 23年1月 吹田市と西宮市も再委託先を別業者に変更 2月10日 パソナと3市が問題を公表
朝日新聞社
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杜撰そのもの。形ばかりの社員教育、商売を見越した研修制度を繰り返し、考えることのできない社員育成を推し進める結果がレベルの低いグループ会社を形成している事に、幹部はじめ代表は気づくべき。 社会貢献を掲げながら社会悪になるのは最悪。派遣レベルで安易に取り組むのでは無く真っ当に仕事ができる思考力と行動力を持つ人材を育成しなさい!
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