中国、iPhone生産拠点周辺地域をロックダウン

中国、iPhone生産拠点周辺地域をロックダウン－アップルに打撃も

11/2(水)13:57配信

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（ブルームバーグ）：中国は２日、新型コロナウイルス対策としてフォックスコン・テクノロジー・グループが河南省鄭州市に設けている主要工場周辺の地域を対象にロックダウン（都市封鎖）に踏み切った。世界最大級の「iPhone」工場で物品の出入りが大きく抑制される見込みだ。

地元政府がソーシャルメディアのウィーチャット（微信）アカウントに掲載した声明で、２日正午（日本時間午後１時）からロックダウンを始め、９日まで続けることを明らかにした。医療や他の必要不可欠な理由を除いて人々の外出や車両の通行は控えるよう命じた。年末商戦の需要期を控え、生産強化に必要な追加の人員や部品の供給が妨げられる恐れがある。

突然発表された今回の措置はコロナを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を反映しており、フォックスコンの主な事業拠点にとって新たな支障となる公算が大きい。コロナ感染で約20万人のスタッフの一部が隔離を余儀なくされたほか、徒歩で工場から脱出する従業員もいた。

中国iPhone工場から40キロ歩いて帰宅－ゼロコロナに憤りのうねり

鄭州市の11月１日のコロナ新規感染は359人と、前日から３倍余りに増えていた。

フォックスコンは発表文で、外部との接触を制限する「バブル方式」で鄭州工場の操業を続けると説明したが、ロックダウン期間中に物品の出入りをどのように管理するのかとの疑問には答えなかった。アップルの担当者にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

世界の電子機器需要が異例の伸び悩みとなる中で「iPhone14」を発売したアップルにとって、今回のロックダウンは重大なタイミングで訪れた。カウンターポイントのシニアアナリスト、アイバン・ラム氏によると、フォックスコンの鄭州工場はiPhone14シリーズ生産能力の80％を占めるほか、iPhone14プロの生産能力の85％超は同工場に集中している。

鄭州工場は操業を当面続けられる程度の部品は確保していたとも考えられるため、あとはロックダウンの期間次第になってくる。中国では封鎖が長引くことがある。

原題：China Locks Down Area Around ‘IPhone City’ in Blow to Apple (2)（抜粋）

Yahooコメント

iPhoneの生産拠点がある鄭州市は10月中旬からぽつぽつ感染者が出始め、工場は従業員に工場内にとどまらせる「封鎖管理」を行ってきました。生産への影響は早くから指摘されており、11月のiPhone生産台数は3割減るとの分析もあります。また、鄭州だけでなく数日前から感染者が急増し、さまざまな地域で事実上の都市封鎖が導入されています。国際経済の面から重要な場所は動向が細かく報道される一方で、先進国の経済と関係が強くない内陸部などでは、1年の半分以上ロックダウンが続き、人口が半分に減った地域もあります

Phoneの工場は世界的に影響が大きいこともあり、頻繁に報道されていますが、このところ中国では全国規模でじわじわと感染者が急増しています。日本では報道されないものもありますが、各地で部分的なロックダウンや行動制限が行われるなど、ゼロコロナはなお一層厳しさを増しているようです。飲食店の閉鎖なども頻繁にあります。とくに感染者が増えているのは工場が多い広東省の広州や深圳など。これらの地帯には今回のiPhoneの工場（約20万人）よりもずっと労働者の人数が多い工場もあります。今後さまざまな企業の生産活動、輸出などにも影響が及ぶ可能性が出てきています。

この手の問題は過去からですが、さらに多くの中国リスクが出てくるでしょうね。リスクはある、それがどの程度なのかと模索しながら、他国との利益競争もあり中国市場は活気を呼びましたが、もう終わりにしないとね。投資家はもう雪崩のように逃げてます。中国と密な企業はこれからは敬遠されるかもしれない。ありとあらゆるリスク込みで、企業は付き合ってきましたが、消費の面での中国も陰りが出てきてます。習近平独裁政権で、歴史を踏襲するなら何処かで分裂の未来があるのかも知れないが、チャイナリスクは今が最高潮でしょう

人件費というものを軽んじてきた報いだと思う。人件費という価値を認められて肥えてきた日本人が、いまでは、人件費を蔑ろにし、効率性を優先する。中国がダメならつぎはベトナムといったように、負のスパイラル。自国民の労働力をもっと尊重、重視し、価値を認め、相応の賃金を払い、自国で経済が回せるように… なれるのかな。

そもそもリスクの高い地域で操業している時点でそれはいつかそうなるでしょって話。それすらも凌駕するほどそこで操業しないといけない理由があったのだろうから何も言えることはない。チャイナリスクやロックダウンリスクを回避したいのであればインドやほかアジア圏で操業拠点を移すべきと思う。

今さら感が．．．もう１０年以上前から指摘されていてこの状況。チャイナリスクがこれだけあっても、利益の方が大きい、という企業判断だ。外野が思っているほど悪影響無い、ってことなんだよな。実際。進出企業に比べて撤退する企業が少ないのがその証拠。日本企業もこの期に及んで新規進出も結構多い訳だ。相手は敵国だし、日本人としての感情は微妙なんだがね。

なぜ未だに中華で物を造ろうとするのかな？既に、人件費は進出時よりも数段上がっており、製品の品質は上がってはいるものの、技術の盗み取りは末端まで及んだ上に知財も中華で取得されるという、やりたい放題と、何より一党というよりは、いま現在は統制に因る一独裁者が独裁国家での全ての権限を掌握している。この様な状況下で、未だに生産拠点を変更できない会社は、今後淘汰され経済社会から抹殺される事は間違いないんだが…

先日、フォックスコンCEOが中国からの撤退（国外離脱）を宣言して、これに対する意趣返しとしての国有化を狙った、先手の一手でしょう。言うまでもなく、日本企業は中国からの撤退を一秒でも早く進めつつ、生産ラインの国内回帰を前提に、事業計画を立て直してほしい所です。中国に居続けると、最後は人治主義に飲み込まれて犯罪の片棒を担ぎ、国際社会から爪弾きにされるロシアのような存在に落ちぶれますよ。

ゼロコロナ対策によるロックダウンというより、見せしめの対米政策でしょう。ある意味、わかりやすい国ですね。いつまでもこの国に生産拠点を置いていると、いつか日本企業も大火傷を負うと思います。勇気ある撤退も必要かと思います。

だから、体制や価値観の異なる国家への経済進出はリスクなんだよ。帳簿上幾ら利益が上がると皮算用しようが、最後は技術移転や工場まるごと置いてけ堀… アメリカは工場の国内回帰を盛んにやっている。 iPhoneは今後どうするのか知らんが、日本はよそを見て学ぼう。賢いのは、多少値が上がっても自国民が作る物をメインに買う事だ。そこに確固たる独自の魅力があれば、海外も勝手に買う。努力、だな。ここ何十年か日本が忘れてるのは。

先日の上海ディズニーランドの封鎖といい、世界の主要企業はそろそろ儲け主義を再考して中国の無い世界をシミュレーションして動き出した方がいいのでは？経済の面、技術の面、軍事の面でことごとく裏切られる事になるのはおよその人が想像しているはず。中国は必ず世界を我がものにするつもりで、虎視眈々とその時期に備えて準備をしている。