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『失った所得、失う所得①』三橋貴明 AJER2018.6.26
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時局 2018年 08 月号に連載「三橋貴明の経世論 第十七回 世界一のお金持ち国家」が掲載されました。
三年前くらいまでは、「コンビニの時給が安すぎて、日本人が働きたがらないから、外国人(留学生)」
などと「陳腐」かつナイーブ(幼稚、という意味)の主張をする人に対し、「アホか!
コンビニが人手不足ならば完全自動レジ等に投資し、人手を不要にし、少ない日本人を時給3000円で雇えばいい!」 と、反論しても、
誰もピンとこなかったようですが、実際に完全自動レジの普及が始まり、ようやく日本人が「資本主義」を思い出しつつあるように感じます。
生産資産(固定資産あるいは資本)におカネを投じ、生産性向上で成長するからこそ資本主義です。資本におカネを投じるからこそ、投資です。
投資によって成長するからこそ、資本主義なのです。 もっとも、骨太の方針2018を読めばわかりますが、
日本政府の政治家、官僚の大半は、「人手不足だから、外国人労働者を・・・」 などと、
日本の国民国家を破壊し、治安を悪化させ、ナショナリズムをぶち壊す移民受入ばかりを推進する。 反資本主義者だらけです。
現実の政治家や「識者」といえば、「いや、そんなこと言っても・・・。日本人がやりたがらない仕事を外国人にやって頂くんで・・・」 などと、
反資本主義的、かつ外国人を「人間」扱いしない発言を平気で口にする連中ばかり。
あのね、「日本人がやりたがらない」のは、単に所得を十分に稼げないためです。というか、この手の発言を平気でする連中は、特定の職業に対して「蔑視観」があるように思えて、気色悪くて仕方がありません。 キーボードをチャカチャカ叩くよりも、現場で汗水たらし、人々の生活のために手足を動かして働く仕事の方が、絶対に尊いですよ。 ちなみに、わたくしは今からでも、ノウハウ(もしくはノウハウを持つ人材)が手に入るならば、土建業を始めたいです。いや、本気で。もちろん、やるならば「超生産性高く」トライしたいですが。 豪雨災害の被害を受けた方々は、「経済」にとって最も重要なのが何なのか、理解されたはずです。「雨が降る」だけで、運送サービスが停止し、小売店から商品が消え、必要な最低限のモノすら手に入らず、製造業も操業が止まり、「普通の生活」すら成り立たなくなるのが我が国なのです。 今回の豪雨災害では土砂崩れが多発しましたが、土木業無しで、一体いかに「復旧」がするというのでしょう。できるはずがありません。
3Kだろうが何だろうが、技術に投資し、設備に投資し、生産性を向上させ、現場で働く「日本人」が十分な所得を稼ぎ、結婚し、子供を産み、家庭を営み、自家用車を持ち、自宅を建てられるような国にすることが政治の仕事でしょ。 3K(きつい、汚い、危険)を技術により「きつくない、汚くない、安全」で、かつ十分な所得を稼げるようにすればいいだけの話です。月給100万円ならば、今の日本ならば「日本人がやりがたらない仕事」など皆無になるでしょ。 現在、日本で働いている留学生、技能実習生は、卒業する、あるいは期限が来れば、速やかにお帰り頂けばいいのです。彼ら、彼女らの「供給」の穴は、技術と設備で埋めるのです。 それが、資本主義です。 『いちご摘みロボットの開発競争 意外な背景
https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20180705/index.html
アメリカで、いちご摘みロボットの開発が急速に進んでいる意外な理由とは? カリフォルニア州北部のいちご畑では、収穫の最盛期を迎えています。
カリフォルニア産のいちごは、太陽の光をたっぷりと浴びて大粒なのが特徴です。 いちご畑は、日本とは続きをみる
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Source: 三橋貴明氏ブログ