【ミャンマー】中国企業によるレアアース違法採掘が5倍に増加　国軍の資金獲得目的か

レアアース違法採掘が急増 ミャンマーで中国企業

https://this.kiji.is/766949258652975104?c=39546741839462401

ミャンマーで違法なレアアース採掘が急増

2月1日の軍事クーデター以降、ミャンマーでは、政権と結びついた民兵が支配する地域で、レアアースの違法な採掘が急増していると、現地の報道が伝えている。

ニュースサイト「The Irrawaddy」は、地元の環境保護団体を引用して、中国との国境に位置するカチン州北部で採掘が行われていると報じた。

彼らによると、政治的混乱の中、パンワとチップウィのタウンシップでは、中国人労働者の急激な流入により、採掘量が少なくとも5倍に増加しているという。

“クーデター以前は、1日に1台か2台のトラックしか見られませんでした。クーデター以前は、1日に1～2台のトラックしか見られなかったが、今は適切な検査が行われていないため、10～15台のトラックを目にするようになった」とChipwiの活動家はIrrawaddyに語った。

彼によると、トラックは違法鉱山で充填された硫酸アンモニウムの肥料袋を積んでいるという。

“中国当局は、Covid-19の影響でミャンマーからの輸入品の国境警備を強化している。しかし、採掘のための材料は簡単に国境を越えて移動します」と付け加えた。

ミャンマーは中国にとって最大のレアアース供給源であり、供給量の半分以上を占めている。2016年、北京が中国国内の違法採掘を取り締まる中、中国の鉱山会社がレアアースを求めてパンワに入ったとThe Irrawaddyは伝えている。

中国の税関データによると、中国はミャンマーからの中・重レアアースに大きく依存しています。中国政府系メディア「環球時報」によると、2020年のミャンマーからのレアアース輸入量は前年比23％増の約3万5,500トンで、輸入量の74％を占めています。

レアアースとは、電気・電子部品、レーザー、ガラス、磁性材料、工業プロセスなどの多様な用途で需要が高い、17種類の類似した軟質重金属のグループに適用される用語です。

Transparency and Accountability Network Kachin (Tank)のJa Hkaw LuがThe Irrawaddyに語った。”文民政権下では、レアアースの違法採掘について訴えれば、当局がすぐに訪れて調査してくれました。違法採掘者は）逃げ回っていましたが、今は完全にコントロールできません」。

環境保護団体によると、カチン州の重いレアアースは中国に輸出されて精製・加工され、世界中に売られているという。

Tank社によると、軍所属の新民主軍カチン（NDAK）が支配しているザムナウの国境付近に、約10のレアアース鉱山が開設されている。

カチン族の環境保護団体によると、民兵や中国の投資家が支配するPangwaとChipweのタウンシップには100以上のレアアース鉱山があると推定されています。

中国メディアは、一部の中国企業が軍の買収以降、ミャンマーからレアアースを輸出する際の物流コストの上昇に直面していると報じている。

しかし、中国のバイヤーは、クーデター以降、輸入量が大幅に減少しているわけではないと中国メディアは報じている。

カチン州鉱業局は、一連の検査の結果、2019年と2020年にいくつかの違法鉱山と中国人労働者を発見したと述べています。しかし、武装集団の関与により、業界の規制が困難になっていることを認めている。

ロイター通信は、税関総署が金曜日に発表したデータを引用して、中国のレアアース輸出量が4月に前月比22.7％減少したと報じた。

17種類の鉱物で構成される世界トップの生産国からの輸出量は3,737トンで、2020年4月に比べて13.4％減少した。

2021年1～4月の輸出量は前年同期比1.9％増の1万5642トンだった。

https://www.bangkokpost.com/world/2112407/illegal-rare-earth-mining-surges-in-myanmar

カチン州はミャンマーの行政区画である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%B3%E5%B7%9E