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真正保守!「一帯一路」の拠点に組み込まれた北海道釧路市 ZAKZAK

【日本復喝!】「一帯一路」の拠点に組み込まれた北海道釧路市 

北極圏戦略で友好を装う習政権の謀略 今からでも遅くはない関係を見直すべき

軍事的覇権拡大と人権弾圧を続ける中国共産党政権に対峙(たいじ)するため、民主主義諸国の「対中包囲網」が強化されている。自衛隊と米国、フランス、オーストラリア各国軍による離島防衛の能力向上を目的とした共同訓練「アーク21」が11日、九州各地や東シナ海で始まった。「自由で開かれたインド太平洋」を守り抜く連携強化が図られる。こうしたなか、習近平国家主席率いる中国が北海道釧路市に深く食い込んでいることが分かった。これは地方から中央を包囲する「毛沢東戦略」ではないのか。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏による衝撃連載第2弾-。

     このままでは中国共産党の海外拠点にされてしまう-。北海道釧路市のことだ。うまい話には裏がある。手練れた中国共産党政権に手玉にとられかねないことに気づかぬ釧路市が、大変ヤバイことになっているのだ。

     オーストラリア北部のダーウィン港が、地方政府との契約で、中国企業に99年もの賃借契約で乗っ取られ、それをオーストラリア連邦政府が奪還に出ている話は前回紹介した。

     それと同じ轍(てつ)を踏むかのような動きが、釧路市で進んでいる。過疎や財政難に悩む地方の自治体が、積極的に中国との関係を深めようとしているのだ。タチが悪いとはこのことである。拙著『日本が消える日』(ハート出版)で、この危険性について指摘したのは、わずか1年半前のことだ。

    残念ながら、中国と釧路市は、ズブズブの関係になりつつある。中国が狙う「北極航路」の重要拠点として。

     中国政府は2018年1月、北極海の開発と関与に関する基本政策「北極政策白書」を初めて公表した。白書は北極航路を「氷上のシルクロード」と位置づけ、中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」の北回り航路に勝手に組み込んだ。

     北極圏について、中国は経済や環境など幅広い権益確保に向けて積極的に関与する方針を示している。北極圏に中国既存の権益があるわけがなかろう。独善的な中国共産党のいつもの発想だが、その足場として釧路港が狙われているのだから、見過ごせない。

     たまげたのは、釧路日中友好協会のホームページの内容だ。

     冒頭で「東北海道最大の都市釧路と中国を結ぶ架け橋に」とあり、中華圏のニュースに「(釧路市は)北東アジアの主要な物流拠点、北極海航路上の重要な基点として発展成長が期待できる」と発信されたと紹介する。

     さらに、地球儀を俯瞰(ふかん)する地図には、中国・上海から津軽海峡を抜けて釧路港を経由し、北極海に抜けるルートが掲載されている。

     中国が釧路港を堂々と北極圏戦略に組み込み、友好の名の下に影響下に置こうとしているのは明らかだ。安全保障上も由々しき問題である。

     

    ■「一帯一路」北極ルート拠点に

     東アジアから欧州に至る北極海経由の航路は、インド洋からスエズ運河を抜ける従来の南回りのルートに比べ、距離を約4割短縮できる。北極海には豊富な天然資源があると試算され、まだ開発されていない石油や天然ガスの2割が眠っているとみられている。

     2012年以降、何度も釧路入りしている在京中国大使館関係者は、釧路市に「地方外交」「民間外交」の強化を働きかけている。程永華駐日中国大使(当時)も16年5月21日、釧路市を訪問し、蛯名大也市長に地方外交への期待感を示している。

     何を寝とぼけたことを言っているのか。地方や民間に他国と外交交渉する権限はない。それを有するのは中央政府だけである。中国の地方政府も共産党中央の指揮下にある。中国には民間企業もない。

     中国が「一帯一路」の拠点化を狙っていることについて、釧路市はどう見ているのか。私は質問状を送った。

     釧路市は11日、「(中国から)釧路港の可能性について評価されていることはありがたく受け止めているが、一帯一路との関係は承知していない」と回答した。

     釧路市よ、悪いことは言わない。いくら日本政府から国際戦略港湾として後押しされているとはいえ、中国共産党政権は釧路市に何とかできる相手ではない。今からでも遅くないから、中国との関係を根底から見直すべきである。

     ■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本人はなぜこんなにも韓国人に甘いのか』(アイバス出版)、『日本が消える日』(ハート出版)、『日本復喝!』(同)など。

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