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菅総理は防衛大学校卒業式で訓示を行いました

 

 菅義偉(すが・よしひで)首相が21日の防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で行った訓示の全文は以下の通り。

 「本日、防衛大学校の卒業式にあたり、わが国の防衛の中枢を担うこととなる諸官に対し、心からお祝い申し上げます。卒業おめでとう。新型コロナの影響が長引く中で、きょうの日の諸官の門出をご両親や関係者の皆さまとともにお祝いできず、大変残念であり、また申し訳なく思います。しかしながら、国民の命と暮らしを守るため、できることは全て取り組み、一日も早く新型コロナを収束させる必要があります。その中で自衛隊は、最後の砦(とりで)と期待をされております」

 「私は今年1月、知事の要請があれば、医療支援をいつでも導入できるよう、万全の体制を整えることを自衛隊に指示しました。その後、クラスター(感染者集団)が発生した沖縄の高齢者施設に自衛隊の看護官が直ちに支援に駆けつけました。おかげで施設の雰囲気が良くなった、本当にありがたい、感謝の声が寄せられました。これまでに延べ2万人を越える隊員が各地に派遣され、国民に寄り添い、活動をしていることを誇りに思います」

 「10年前の東日本大震災の際も、自衛隊は最後の砦として、役割を果たしました。震災発生から72時間後には6万人、2週間後には10万人の隊員が全国各地から駆けつけました。そして、行方不明者の捜索や、ご遺体の収容、埋葬を不眠不休で行いました。つらく、困難な任務のときほど、指揮官が隊員を鼓舞するのが役目であります」

 「しかし、当時、その必要は全くなかった。四国から派遣された井上武(いのうえ・たける)第14旅団長はこう振り返ります。現場の対応意識、士気が非常に高く、強い自覚と使命感に満ちていたからであります。すべては被災者のために、被災者のためには何でもやる。隊員一人一人がそうした強い思いを持ち、陸海空自衛隊、そして在日米軍が一体となって懸命に任務に当たりました」

 「震災から1年後の世論調査において、自衛隊の活動を評価すると答えた人は97・7%に達しました。隊員の強い思いが国民に届いた証しだと思います。自衛隊はこの史上最大の作戦を実行している間も、わが国防衛のための警戒を怠らず、また、ハイチや南スーダンにおける国際平和協力の任務を粛々と遂行しました。今後、こうしたさまざまな任務を担う諸官に対して、2点強調したいと思います」

 「第一に将来の変化に的確に対応してほしいということです。今からちょうど30年前の1991年、ソ連が崩壊しました。その後の安全保障環境が激変するなかで、自衛隊には次々と新しい任務が付与され、活動の幅が大きく広がりました。特に海外では国連PKOなどに延べ6万人が派遣されました」

 「『事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える』。諸官の先輩はこの宣誓を胸に、30年前に誰も予測できなかった数々の任務に、立派に対応してきております。そして30年後、諸官が自衛隊の主要幹部になっている頃を想像してください。これまでにない課題や脅威が現れ、新たな任務が自衛隊に付与されているのではないかと思います」

 「そうした中で一番大切なのは、わが国防衛への備えです。国防という最も厳しい事態に対処できるよう日夜訓練に励むからこそ、新たな任務にも対応できるはずです。わが国防衛と国際社会の平和と安定は、諸官の双肩にかかっています。私の座右の銘は『意志あれば道あり』です。諸官には強い意志を持って進んで新しいことに挑戦をして、将来の変化に適応してほしいと思います」

 「二点目は、同盟国や友好国と積極的に交流し、信頼関係を構築してほしいということであります。複雑化する安全保障環境下では、もはやどの国も一国のみで自国の平和と安全を守ることはできません。同盟国や友好国の協力が不可欠であります。私自身、来月予定している訪米を通じ、バイデン大統領との個人的信頼関係を深めつつ、日米同盟のさらなる強化にしっかりと取り組む決意です」

 「同時に、あらゆる機会をとらえ、首脳外交を積極的に展開をし、各国の関係強化にも努めてまいります。こうした首脳レベルの関係を踏まえ、各国軍隊と固い絆をつくることができるのは、自衛隊をおいてほかにありません。一人一人が防衛当局間、対話や共同訓練などを通じ、地域の安全保障の要となる軍事面の絆をより一層強固なものとしてください」

 「すでに諸官にはそのための大きな財産があります。本日ここにいる苦楽をともにした29名の留学生の皆さんです。皆さんは日本のかけがえのない友人です。一人一人が日本との架け橋となり、地域の平和と安定のため、自衛隊と肩を並べて、ともに汗を流してくれることを期待します」

 「卒業生諸官、4年間の防衛大学校の生活では、つらく苦しいことも多かったはずです。諸官がそれを乗り越え、この日を迎えることができたのは、隣にいる仲間の存在があったからだと思います。自衛隊は人の組織であり、心の絆は一番重要な戦力であり、部下が上司を信頼し、上司が部下を信頼する、それぞれの持ち場でそうした絆をしっかり深めていってください。さらに国民との絆、同盟国や友好国の絆も大切にしてください」

 「ご家族や関係者の皆さま、卒業される諸官はりりしく、頼もしい姿に成長しました。皆さまのご支援に心より御礼申し上げます。彼らが万全な環境で任務に当たることができるよう、自衛隊の最高司令官として全力を尽くすことをお約束をいたします」

 「最後になりますが、教職員の皆さん、学生に対する日々の熱心な指導、誠にありがとうございます。特に国分(良成)学校長におかれては、9年間にわたり学生の教育に情熱を注いでこられました。愛情にあふれ、魂のこもった学校長の指導は、教え子たちの大きな指針となり、人生の糧となっているに違いありません。これまでのご尽力に改めて感謝を申し上げます。卒業する諸官の今後の大いなる活躍、防衛大学校の一層の発展を祈念し、私の訓示といたします。

 令和3年3月21日 自衛隊最高司令官、内閣総理大臣、菅義偉

Source: 首相官邸ホームページ

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