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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)1月15日(水曜日)弐
通巻6340号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 台湾総統選に勝った民進党、戦い済んで、「勝利の美酒」も醒めて
次の目標は2024年、頼清徳(副総統)政権の実現ではないのか?
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1月11日、結果は以前から小誌も予想した通り、台湾総統は蔡英
文が再認された。
史上初の810万票という「勝利の美酒」に酔うのは一夜限り。結果を分析すれば、投票率が75%で若者の参加が目立ったのに、こ の新有権者は民進党ではなく、新党へ流れていた。 何を言っているのか、よく分からないがニューモードの「台湾民衆
党」(何文哲台北市長が率いる)がいきなりの五議席。この犠牲と なって宋楚諭の「親民党」は4・6%の得票があったにもかかわら ず(5%ルールに従って)五議席からゼロへ。 まさに壊党の危機に陥った。つまり新旧交代がはっきりと出たのだ 。新世代からすれば、民進党も古いのだ。 同時に民進党は立法委員選挙では7階席減、国民党は3議席増とな
り、支持率は国民党が6%増だった。具体的な数次をみると、 これでは「大勝利」とは言えないのである。 この事実は重要である。台湾の有権者は満腔の賛意を示したのでは
ない。それもこれも蔡英文への「消極的」な支持であることを証明 しており、他方で国民党は「中国共産党の番犬」でしかないが、 いまだに39%の台湾有権者が、この政党を支持しているという奇 妙な乖離をいかに説明できるのか。 今後四年、台湾政治が前途多難なことは指摘するまでもない。
当面、一国両制度をきっぱりと拒否し「現状維持」を継続しつつ、アメリカの支援を拡大し、2024年に備えることになるだろう。
極言すれば、蔡英文政権は次の独立を主張する政権への「つなぎ」であり、2024年に頼清徳政権実現へ向けて、党内結束を強固な 態勢とする必要に迫られる。
民進党支持者の多くが頼清徳を信任するのは、かれが台湾独立を明確に志向しているからだ。
アメリカで言えばペンス副大統領のように、安定を堅持しつつも、着実に実績を積み上げる。頼清徳にとって次期総統への道は険しい が、難関はむしろ党内の四つの派閥をうまくまとめる指導力が発揮 できるのかどうかにかかっている。 五月の正式就任まで、頼清徳(副総統に就任する)はフリーの立場
にある。
ということは、訪米、訪日のチャンスであり、日本にきて人脈を増やし、或いは安部首相と懇談の機会も設営が可能、 靖国神社への参拝も、現時点では自由は立場だから北京としては歯 ぎしりしつつ、見ている他はないだろう。
ともかく台湾総統選挙、大勝という印象と実態とはかくも隔たりがある。 ○△□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎
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宮崎正弘独演会は、今晩(1月15日)です。
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宮崎正弘独演会は今晩(1月15日)です。「正論を聞くつどい」は午後六時半から。大手町「産経プラザ」です。
記
とき 1月15日(水曜)午後六時半
ところ 大手町「産経プラザ」三階大会議室
https://www.s-plaza.com/access/
講師 宮崎正弘
演題 「2020外交展望==米中、中東、そして日中」
資料代 1500円(学生千円)
主催 正論の会(代表・三輪和雄)
★どなたでも予約なしでご参加いただけます。昨晩のフロントJAPAN番組「台湾総統選挙総括
」(福島香織)「香港から見た台湾選挙と香港のこれから」( 宮崎正弘)は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fDsG5iK9cw8
宮崎正弘の香港問題の解説は同番組の54分ごろから1時間12分までの部分です
引用元
宮崎正弘氏 メルマより
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