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文春砲!「15万円取り立て状」入手 菅原一秀前経産相が秘書に罰金請求

「15万円取り立て状」入手 菅原一秀前経産相が秘書に罰金請求

「週刊文春」編集部

「週刊文春」10月24日発売号が報じた有権者買収疑惑で、経産大臣を辞任した菅原一秀衆院議員(57)。その菅原氏が事務所内で秘書に対し、横暴な言動を繰り返し、罰金まで請求していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 長年にわたって選挙区内で香典や枕花、メロン、カニなどを組織的にばら撒いてきた菅原氏。その役割の多くを担っていたのが秘書たちだった。

「初当選以後、17人の公設秘書が事務所を去っていますが、その多くが片棒を担がされてきました。菅原氏に逆らおうものなら『私設秘書に落とすぞ』と恫喝されるので、文句を言うことも許されない」(元秘書)

閣議で辞表を提出したことを表明し、記者団の質問に答える菅原一秀経産相

 後援会幹部によれば、菅原氏が秘書を脅すことも少なくなかったという。

「ある秘書のお兄さんが、菅原氏と関係の深い建設会社に務めていたことがあります。その秘書が事務所を辞めようとしたことがあったのですが、菅原氏が『わかっているんだろうな、お前のアニキなんていつでもクビに出来るからな』と暴言を吐いたと聞いたことがあります」

 さらに前出の元秘書が事務所内のペナルティ制度を説明する。

「菅原事務所では、10年以上前から秘書に対して様々なペナルティが用意されています。一言でいえば『俺に逆らったら金払え』ということ。たとえば、ある秘書が義務付けられていた日報を1カ月分出し忘れたことがあったのです。そうしたところ、菅原氏が激怒し、『1日数千円の罰金だ。1カ月分の罰金を払え』と命じ、多額の罰金を実際に払わせていました」

疑惑の最中、支援者の葬儀で香典を差し出す菅原氏の公設秘書

 今回、「週刊文春」は、菅原氏が元秘書に宛てた2007年7月13日付の「賃金請求通告書」と題したA4用紙2枚を入手。そこには「車修理代 4万円」「事務所ペナルティ 5万円」などの記載があり、以下の文言で結ばれていた。

〈ついては合計15万2352円也を5日以内にお支払いいただくよう右通告致します。万が一、右お支払いなき場合は協議を致したく存じます〉

「事務所ペナルティ」の記述も

 元ベテラン秘書が当時を振り返る。

「この文書は退職した元公設秘書に対し、国から支払われた秘書給与などの一部を事務所に振り込むことを命じたもの。注目すべきは『車修理代』。職務中にぶつけたものを秘書に支払わせようとしているのです。菅原氏は秘書の粗相に罰金を課しており、その積み重ねが『事務所ペナルティ』の5万円。常日頃から秘書給与の一部を強制的に寄付させられていたのです」(同前)

後任の梶山弘志氏 ©共同通信社

 菅原事務所に取材を申し込んだが、期日までに回答を得られなかった。

 10月31日(木)発売の「週刊文春」では、菅原氏が公設秘書に2万円の香典を代理持参するよう指示したLINEの内容なども詳報している。

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