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『国土経済論(後編)①』三橋貴明 AJER2018.2.27https://youtu.be/d1Wb6lbcE4I
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一般参加可能な講演会のお知らせこれからのワークスタイルの変革~中堅・中小企業のピンチをI o T でチャンスに~
【日時】平成30年3月28日(水)14時30分~17時00分(14時より受付開始)
【会場受付】オークラフロンティアホテル海老名(海老名市中央2-9-50)【定員】先着80名(定員になり次第、締切となります)
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昨日は三橋経済塾第七期第三回講義が開催されました。ゲスト講師は藤井聡先生でした。
インターネット受講の方は、しばらくお待ちください。 藤井先生、
懇親会、二次会までお付き合いいただき、ありがとうございました。
【写真 ジャカルタの渋滞】撮影:三橋貴明 さて、2015年以降は世界最悪と評されるジャカルタの渋滞ですが、原因はいくつもあります。
日本でよく言われるのが、公共交通機関の未整備ですが、もちろんそれもあります。ジャカルタの鉄道KRLジャボデタベックは、環状線と五つの放射線状の路線のみです。
実際にジャカルタで鉄道を見たのですが、どう見ても"千代田線"が走っていて吃驚しました。
アジア通貨危機で車両購入ができなくなったジャカルタに、姉妹都市の東京都が車両を寄付したようです。
もっとも、公共交通機関以前に、ジャカルタは道路を走る車両台数が多すぎるのです。
乗用車は200万台、バイクは何と700万台(!) 人口ではジャカルタ圏を上回る世界最大のメガロポリスである東京圏の場合、
東京都の乗用車登録台数が100万台、バイクは47万台です。ジャカルタに二輪車、四輪車がどれほど溢れているか、想像がつくでしょう。
ジャカルタが本気で渋滞を解消したいならば、自動車とバイクの保有台数を「規制」する必要があります。
もっとも、現時点で保有規制をかけてしまうと、数百万人が「足」を奪われる羽目になってしまいますが。
また、ジャカルタというかインドネシアは車検制度を導入し、
低速しか出せない大型トラック等の通行を禁止しなければなりません(現在のインドネシアには車検制度がありません)。
もっとも、車検制度を導入したとしても、公務員が相変わらず「賄賂」で動くのでは、結局は意味をなさないでしょう。
インドネシアは公務員の腐敗度ランキングで、中国までをも上回っている(=腐敗が深刻)のです。
インドネシアでは無免許運転が多いのですが、無免許がバレても、賄賂を渡せば見逃してもらえます。
さらに、ジャカルタの道路インフラは貧弱で、信号機が異様に少ない、歩道が未整備、道路が(メンテナンスをしないので)穴だらけ、
五車線がいきなり二車線になるなど、意味不明な構造が少なくない、などなど、多数の問題を抱えています。
ジャカルタは渋滞解消のために地下鉄を建設していますが、道路インフラが現状のままでは、結局、バイク通勤、通学を減らすことはできないと思います。
何しろ、歩いて移動すると「危険」極まりないのがジャカルタという街なのです。
さらにさらに、ジャカルタの人々に「徒歩と鉄道」で移動するという文化が、そもそも存在しないことも問題です。
というわけで、ジャカルタの渋滞を解消するためには、
● 無免許運転や車検違反をきちんと取り締まるよう、公務員の賄賂文化を撲滅する
● 公共交通機関を整備した上で、乗用車と続きをみる
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Source: 三橋貴明氏ブログ