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バレー大国ニッポン、復活か!?Source: 愛国女性のつどい花時計

                           

 

 台風19号による被害は予想以上のものでした。被災地ではこの悪天候の中、懸命な救助作業が続いています。そんな中、日本人を熱狂させたのがW杯ラグビーでの日本チームの快進撃でした。今までだったら「こんな時にスポーツの試合なんかやっていて、外国人に批判されるんじゃないの?」みたいな、したり顔のコメンテーターがテレビで視聴者に説教する可能性もありましたが、この日本チームの強さ、マナーの素晴らしさ、観衆の興奮の前には反日コメントもできないようでした。

 自国でW杯ラグビーが見られるなんてことは滅多にないことで、私も恥ずかしながら初めてラグビーのルールというものを知ることが出来ました。ラグビーの迫力、荒々しさに驚きもし、感動もしました。しかし同時期に開催されていたW杯バレーボールがほとんど話題に取り上げられなかったのはなぜなのでしょうか? こちらも日本チームが快進撃で、過去の記録を次々と塗り替えていたのに。フジテレビでは地上波で生放送していましたが、会場の熱気はラグビーに勝るとも劣らないものでした。結果は全日本女子が5位、全日本男子が4位。メダルにこそ手が届かなかったものの、W杯という、世界の強豪がつどう国際大会で日本の存在感を示した、立派な成績でした。男子は8勝3敗。W杯4位は1995年以来24年ぶりの快挙でした。

 ネットを挟んで相手と対峙するバレーボールという競技では身長が高い方が有利であることは子供でも分かることです。身長が低く、小柄な日本人にとって、どう考えても不利な競技です。それでも日本はずっとバレー大国でした。バレー先進国でした。優秀な指導者がバレー後進国に出かけていき、指導して世界のバレーボールのレベルを上げることに貢献してきました。なぜそれが可能か、といえば日本の指導者は身長の低さをいかに補うか、知恵を絞ってきたからです。今はどこのチームも当然のようにやっている回転レシーブやフライングレシーブ、時間差攻撃などみな日本人が考え出したものです。欧米の選手の繰り出す強烈なアタックをくるっと回転して難なくレシーブする日本選手の技は魔術師のようで、私もそれに魅せられた一人でした。

 全日本男子バレーボールチームは過去、オリンピックに8回、出場しています。1964年に開催された東京オリンピックでは男子は銅メダル、女子はなんと(!)金メダル。決勝ではソ連を見事、撃破しました。1968年のメキシコオリンピックでは男子が銀メダル、つづく1972年のミュンヘンオリンピックでは男子は遂に世界の頂点に立ちました。この頃が男子バレー全盛時代で1970年、1972年には世界選手権でも銅メダルを取っています。1969年、1977年のW杯バレーでは銀メダル。42年前、W杯2位を勝ち取った時のセッターが伝説の天才セッター、猫田でした。

 しかし1980年代以降不振が続き、オリンピックに参加できない年すらありました。2008年、北京オリンピックには参加したものの5戦全敗で予選落ち。かつての日本バレーの栄光はもうどこにもありませんでした。しかしバレーは日本のお家芸です。簡単にあきらめる訳には行きません。関係者は監督に外国人を起用したり、いろいろ努力しましたがなかなかうまく行きませんでした。何しろ世界の強豪と平均身長で10㎝も差があるのです。外国の選手は2メートルを超える選手などざらにいて、セッターですら190㎝はあります。日本選手はアタッカーでも180㎝台がほとんど、190㎝を超える選手はまだ少数です。大人と子供が戦っているようなものです。この差は決定的とも思えます。しかし今回のW杯は日本チームの戦い方に一筋の光を見せてくれるものになりました。この戦いを見て、監督も選手も大いに自信を持ったのではないでしょうか。

 身長が低いだけでなく、日本選手は精神面で弱い、とずっと言われてきました。1点差を争うようなゲームになると必ず負けてしまう。リズムに乗ると一気に攻めて来る外国チームに比べると、ひ弱な印象がありましたが今回のW杯では逆転、逆転で勝利を収める場面がずいぶんありました。若い選手たちの精神面での図太さは意外でした。顔つきもきりりと引きしまっていて頼もしかったです。日本男児のたくましい姿に目を見張りました。

 今回は残念でしたが、来年の東京オリンピックではメダルに手が届くのではないでしょうか。いよいよオリンピックが楽しみになって来ました。

 

 


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Source: 愛国女性のつどい花時計

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