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文春砲「レジェンドたちが繋いだ日本ラグビーの魂。」

レジェンドたちが繋いだ日本ラグビーの魂。

 国を代表する男たちが楕円球を奪い合うテストマッチの興奮と感動。

 その興奮と感動を日本人が国内で初めて経験したのは1971年。ラグビーのルールを成文化したRugby Football Union(イングランド・ラグビー協会)が、創立100周年を記念して極東ツアーを行ない、代表に準じるチームを日本に派遣したときのことだった。

 純白のジャージーに赤いバラのエンブレムをつけた母国イングランドの準代表に、日本代表は健闘する。

 花園ラグビー場で行なわれた第1戦は19対27。

 そして、第2戦。

 スタンドに入りきれない観客がタッチライン際に座り込んで見守った試合は、双方ノートライのまま推移して3対6でイングランドが辛うじて母国の面目を保つ。

 試合が終わった瞬間に観客は、感動に我を忘れて手当たり次第に日本の選手たちを肩車で担ぎ上げた。代表チームを誇らしく思う気持ちが芽生えた瞬間だった。

 イングランドがスコットランドと世界最古のテストマッチを戦ってから100年目のことだった。

 

宿澤、森、松尾、そして平尾。

 早稲田大学在学中だった宿澤広朗は、代表の一員としてこの試合を見つめていた。

 恩師・大西鐵之祐の集大成とも言える試合に心を震わせた記憶は、長く熾火(おきび)のようにくすぶり、それは73年にカーディフでウェールズと戦っても消えることはなかった。

 そんな宿澤がラグビーから離れ、住友銀行(現三井住友銀行)ロンドン支店に赴任している間に71年の興奮を再現した男たちがいた。

 新日鐵釜石の主力選手だった森重隆は、79年にふたたび来日したイングランドと花園ラグビー場で対戦。独走トライを奪い、19対21と「あわや」の大接戦を演じる原動力となった。

 森とともに釜石を「北の鉄人」に育て上げた松尾雄治も、83年にキャプテンとして日本代表を率い、敵地でウェールズと24対29のクロスゲームを演じた。

 衛星生中継されたこの試合を現地で解説したのは、ロンドン赴任中の宿澤だった。

 85年に帰国した宿澤は、89年、秩父宮でふたたび歴史を作る。

 住友銀行に勤務しながら自ら監督として指揮した代表で、来日したスコットランドを28対24と破ったのである。

 このときキャプテンを務めたのが、83年のウェールズ戦に20歳で出場した平尾誠二だった。

 2人は、翌90年に同じ秩父宮で2度目の世界大会への切符をかけてアジア・太平洋地区予選を戦い、トンガ、韓国に連勝。しかし、胸を躍らせて乗り込んだ本大会ではスコットランド、アイルランドの伝統国に跳ね返され、ジンバブエから「初勝利」を挙げるにとどまった。

大畑から、バトンは福岡へ。

 8年後、現役を退いた直後から日本代表監督となった平尾は、新しい才能を第4回大会にデビューさせる。後に個人通算トライ世界記録を打ち立てる大畑大介だ。

 けれども、デビューはほろ苦かった。

 試合途中に負傷者が出て本職のウイングからフルバックに移ったとたん背後にボールを蹴り込まれ、サモアに決定的なトライを奪われた。悔しさに奮起した大畑は、宿澤が強化委員長として指揮した03年大会で獅子奮迅の活躍を見せる。だが4年後、ジンバブエ戦以来の勝利を目指して07年大会に臨む直前に、アキレス腱を断裂。ふたたび唇を噛んだ。

 71年9月28日のイングランド戦に源を発する、この国のラグビーが初めて体験した「テストマッチ」の興奮と感動は、こうしたレジェンドたちの手で現在に受け継がれ、開催直前のラグビーの祭典につながっている。

 今、15年大会で活躍できなかった福岡堅樹が、日本代表のエースとして本大会での活躍を期待されている。

 持ち味は俊足。だが、泥臭いプレーもまったく厭わない。

 このラグビーの原点を、高校生だった福岡に徹底したのが、現在日本ラグビー協会会長を務める森だ。この19年大会では、宿澤の長男・孝太もマッチドクターに登録されている。

 レジェンドたちの系譜は、ときに消えそうになり、尽きかけたテストマッチの興奮と感動を、地下水脈で今につなげているのだ。

INFORMATION

SMBCラグビー特設サイト
挑戦する者たちが、世界を変える。

日本ラグビーの挑戦を支えてきた5人のレジェンド。宿澤広朗、森重隆、松尾雄治、平尾誠二、大畑大介。彼らの足跡をたどる5つのミニコラムが、SMBCラグビー特設サイトで公開中。

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