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皆様、是非とも、メルマガ登録を! 三橋TV第139回【視聴すると現代の貨幣の本質が分かるよ】
https://youtu.be/SXLftIb5Vg8
本日は、チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
わたくしは、あまり「うわっ!この人、凄い!」と思ったりはしない人間なのですが、この人(平川克美氏)は凄い!
『実録!「連帯保証人」になってわかったMMTの本質 会社を畳んで考えた「貨幣とは負債である」
◆貨幣論のない経済学
不思議に思っていたことがある。 経済学の文献を渉猟していると、
市場の動向と金融政策に関する詳細な分析はあるのだが、貨幣論が見当たらないのだ。
私は経済学に関してはまったくの素人だが、貨幣、負債、信用については長い間考えてきた
。20代で起業して以来、ずっと負債を抱えながら事業を続けてきたから、こうしたテーマは身近で、生々しいのである。
そのうえで言うのだが、経済とは、私にとっては、貨幣現象であり貨幣論抜きには語りえないものであった。
私は貨幣に関する知見を、経済学からではなく、経営の現場や複式簿記から学んできた。
そして貨幣論に関する知見は主に文化人類学の書籍の中に見いだすことになった。
人類学のフィールドワークは、貨幣交換の先駆的形態としての物々交換社会など存在していないことや、
部族社会における贈与、蕩尽、ポトラッチ(贈答交換)、沈黙交易、クラ交易(儀礼的交換)
といった習俗の中にすでに前貨幣的な経済が息づいていたことを報告している。
そして喜捨、お中元、お歳暮といった贈答の習慣からバレンタインデーのチョコレートに至るまで、
この世界には等価交換とは異なる交換が今でも生き続けている。
貨幣は、等価交換を促進する万能の商品であり、貨幣こそが経済を発展させてきたという伝統的な考え方には、根本的な錯誤がある。
私は、「貨幣とは負債である」という考え方をデヴィッド・グレーバーの『負債論』で知り、
これこそ、現代の貨幣を最も明快に語っていると膝を打った。貨幣はモノや商品である以前に、負債関係の尺度なのだ。
私は、そのときはまだMMTについてほとんど知識がなく、その理論も知らなかったが、
今読み返してみれば、グレーバーの貨幣論の背景にはMMTがあったのは明らかである。
さて、「貨幣とは負債」だとするならば、誰でも貨幣を作れることになるではないか。
そんなバカなことがあるかという反論があるかもしれない。貨幣が負債だとしても、負債が貨幣というわけではない。
負債が貨幣として機能するためには、その負債が第三者に譲渡できなければならない。
つまり、譲渡可能な負債だけが貨幣として機能する。
第三者は、譲渡された負債である「借用書」をしかるべき機関に持ち込めば、いつでも現金に換えることが可能になる。
国家で流通する貨幣の場合、この譲渡可能性は何によって担保されるのか。ここが難問だった。(後略)』
少し長いですが、是非、全文をお読みになってください。貨幣の本質について、恐ろしく分かりやすく解説していらっしゃいます。
ちなみに、誤解されている人が多いですが、
わたくしは「貨幣論」についてMMTではなく、
フェリックス・マーティン「21世紀の貨幣論」から大きな影響を受けています。
「日本人が本当は知らないお金の話」は、それまでの貨幣に関する認識「おカ続きをみる
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Source: 三橋貴明氏ブログ