2019年10月1日に中華人民共和国は建国70周年を迎えます。記念すべきこのイベントを前にして、香港で起きている民主化デモが泥沼化の一途をたどっています。習近平政権が香港デモをうまく収束させることができなければ習近平の面目は丸潰れで、経済的なダメージも計り知れなくなってしまうでしょう。あと半月、習近平に残された時間は徐々に少なくなってきています。
民主化を求める市民のデモ「雨傘運動」の元リーダー、黄之峰氏は9月11日、ドイツで記者会見し「香港警察の暴力が激しくなっている」「中国が人権問題で話し合いに応じるまで、ドイツ政府は中国との通商関係を断ってほしい」などと述べたそうです。黄之峰氏がドイツ外相とも面会したので、中国は駐中国ドイツ大使を呼び出して抗議をしています。ドイツといえば、これまでEUの中でも中国の経済進出がもっとも際立つ国だったので、このニュースには驚きました。ドイツが香港デモを事実上、支持する意思表示をしたことは他のEU諸国にも影響を及ぼすでしょう。
それに対して世界でも自由と民主を実現できている主要国の一つである日本のメディアの香港デモに対する報道姿勢はお粗末としか言いようがありません。NHKを筆頭に、日本のメディアは全体的に香港デモの扱いが少なすぎるし、デモ隊と警察の激しいぶつかり合いばかりを取り上げ、さも「暴徒」がデモを主導しているような印象操作をしています。日本の大メディアは危険な場所には記者を派遣しません。現場に取材に行くのは大抵、フリーのジャーナリストです。テレビや新聞はフリーのジャーナリストから記事を買うか、中国の息のかかった記者の記事を使うので、どうしても視線が中国寄りになりがちです。
現場で取材したフリージャーナリストのレポートによれば、デモ隊はいくつかのグループに分かれているものの、参加者は基本的には大衆であり、学生だけでなく老若男女、いろんな年齢層の人たちが参加しているそうです。一部の活動家が扇動しているわけではなく、ほぼ香港人の民意を反映しているデモと言ってよいそうです。
9月11日、安倍政権が内閣改造を行いました。私が新内閣に望むことは香港デモに対する何らかの意思表示をしてほしいこと、そして秋の例大祭で靖国神社を参拝してほしいことです。靖国神社というと、どうしても8月15日に首相や閣僚が参拝したかしなかったか、ばかりが取りざたされがちですが、靖国神社のもっとも大きなお祭りは春と秋の例大祭です。わが国がGHQによる約7年間の占領から解放された直後、吉田茂首相は秋の例大祭の時に靖国神社を参拝なさいました。
本来はそれが日本の首相に課せられた当然の責務だったのです。安倍首相、そして新閣僚がうち揃って秋の靖国神社を参拝すれば、それは中国に対する明確なメッセージになるはずです。
安部さん、今を逃しては靖国参拝できる機会は訪れませんよ。
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Source: 愛国女性のつどい花時計