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我那覇昌子氏、靖国神社集会で安倍政権を痛烈批判

保守系キャスター、靖国神社集会で安倍政権を痛烈批判

9/9(月) 17:58配信

「日本滅亡グローバル化政策を強力に推し進めているのが、なんと真正保守を謳われる安倍政権というのはどういうわけでしょう。政権一代でこれほど日本を壊した例はほかにはありません。空前絶後とはこのことでしょう」

 敗戦から74年を迎えた2019年8月15日、東京・千代田区の“靖国神社”内で行なわれた集会に登壇した、保守系のネットメディア「日本文化チャンネル桜」沖縄支局キャスターの我那覇真子氏は、冒頭の発言をした。8月15日、“靖国神社”では、大村益次郎像の横に特設テントが設けられ、午前に「日本会議」や「英霊にこたえる会」主催の「戦歿者追悼中央国民集会」が催されるのが恒例だ。16年からは、午後に「感謝の心をつなぐ青年フォーラム」実行委員会による集会も催されている。

 沖縄出身の我那覇氏といえば、昨年にはジャーナリストの櫻井よしこ氏らとともに安倍晋三首相と座談会をしたほどの“仲”である人物のはずだが、一転。午後の集会で次々と批判の言葉を並べ、それまで拍手にわいていた会場は静まり返った。我那覇氏は、「(私たちは)国難の正体に目覚める」べきだとし、「国難の正体」は、「保守の皮をかぶり、国を売るような人々が国の中枢を握っているということ」だとした。理由に挙げられたのはTPP、種子法廃止、改正入管法、アイヌ新法などで、同氏は「日本解体法」だと断じた。ただ、後半二つの法については、多民族国家への懸念、先住民族の否定という排外的論理だ。

 さらに、こうした「外圧にコントロールされるがまま」の日本をつくった現与党は、党名を「日本グローバリズム党」に変えた方がいいとした。また「日本人の精神が戦後レジームにはめこまれて」いて、安倍政権はここから脱却するどころか、その「完成」を進めているとし、「グローバリズム化政策が進めば」「英霊の方々は、二度死ぬ」と主張。「国難に勝利すること」を誓い演説を締めくくった。

 午後の集会には、高須クリニック総院長の高須克弥氏も登壇。「日本が攻められたら喜んで(戦いに)行きます」「この英霊のみなさまの仲間に入れていただいて、永遠に神として祀られたい」「戦うのは老人。老人は減ってくれれば日本の財政もよくなるし」などと話した。麗澤大学准教授で米国人のジェイソン・モーガン氏はA級戦犯は「英雄」だと発言した。

【「積み残し」は憲法改正】

 一方、午前の集会は、憲法改正についての話題が中心となった。櫻井氏は「令和の時代の一番大きな課題として、国家の基盤である憲法をきちんと改正してまいります」と誓いの言葉を述べた。日本会議会長の田久保忠衛氏は、ホルムズ海峡付近で日本のタンカーが攻撃されたことを挙げ、「すぐに自衛のために立ち上がらなきゃいけない」時であるのに「日本の自衛隊はそんなポジションを与えられていない」とし、「憲法を変えないと、次の新しい時代にサバイブできなくなっている」と話した。

「英霊にこたえる会」会長の寺島泰三氏は、「平成からの積み残しは、何と言っても憲法改正」と強調。安倍首相が自民党総裁任期である21年9月までに憲法改正のための国会発議と国民投票を「目指す」と表明したことについて、「目指すのでなく、実行に移していただきたい」と焦燥感をにじませた。

 15日夕方には、「反靖国」などを掲げるデモが靖国通りを闊歩するのも恒例で(今年は「おわてんねっと」主催)、今年も「在特会」や日本第一党などがこれに「抗議」するという立場で街宣を行なった。同党代表の桜井誠氏も姿を現し、罵倒を繰り返したが、台風の影響による強風と横殴りの雨に見舞われ、その声はかき消された。

(本誌取材班、2019年8月23日号)

最終更新:9/9(月) 18:02

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