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三橋TV第134回【将来世代✕✕✕を残すな???】
https://youtu.be/nhCvFKtKKhk
ランダル・レイ教授の「MMT 現代貨幣理論入門」は、日本人に「経済(経営、ビジネスではなく)」
を正しく理解する上での切っ掛けをもたらす「可能性」があります。
WiLLで連載していたとき、冒頭に必ず、以下の国民経済の原則を掲げました。
-国民経済の原則
◆国民経済において、最も重要なのは「需要を満たすために供給する能力」である。
◆国民経済において、お金は使っても消えない。
◆国民経済において、誰かの金融資産は必ず誰かの金融負債である。
◆国民経済において、誰かの黒字は必ず誰かの赤字である。
◆現代世界において、国家が発行する通貨の裏づけは「供給能力」である。
当時は、誰からも何の反応も得られなかったのですが、一応、「日本人の経済に対する誤解」を正すべく、
ポイントを羅列したつもりだったのでございます。 レイ教授の「MMT 現代貨幣理論入門」の冒頭では、
いきなり上記の「原則」が「事実」であることが、滔々と解説されます。
なぜ、わたくしとレイ教授が同じポイントに注目したのかと言えば、要するに上記の発想、
「バランスシートの発想」と呼ぶべきでしょうか、現在の経済学者が持っていない。
結果、多くの国民が理解していない。結果、
「国の借金で破綻する~」「国の借金は将来世代へのツケの先送り」「国の借金は税金で返済する必要がある」
といった誤解が広まり、経済政策を著しく歪めているためです。 『日本が返せるはずのない借金を重ねる根本原因
■高齢化に伴う「大盤振る舞い予算」が当たり前に 2019年度に当初予算で初めて100兆円の大台に乗せた日本の歳出だが、今後も増大を続けそうだ。
8月末に厚生労働省がまとめた2020年度予算の概算要求額は、32兆6234億円と、
今年度当初予算に比べて2.1%、6593億円増え、要求段階で過去最大となった。
政府は「高齢化」に伴う社会保障費の自然増を5300億円と見込んでおり、
これを上回る「大盤振る舞い予算」が続くことになりそうだ。(後略)』
上記、磯山友幸の寄稿は、タイトルの問いかけ時点で間違っているため、読む必要もないのですが、
日本人は「ここまでバカ」なんですよ。
例えば、1970年以降の政府の長期債務残高の推移を見るだけで、
【日本政府の長期債務残高(左軸、兆円)と長期金利(右軸、%)】
http://mtdata.jp/data_63.html#kokusaitokinri
政府の負債は「増えて当たり前」であることが分かります。何しろ、
政府の長期債務残高は、1970年比で155倍になっているのです。
日本は「国の借金」では破綻しませんし、将来世代へのツケの先送りとは、政府負債ではなく、
「供給能力がボロボロになった日本」 を引き渡すことであり、
「国の借金」とやらは税金で返済するどころか、返済する必要はないのです。 というか、続きをみる
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Source: 三橋貴明氏ブログ