中国軍機が海自艦を標的に危険訓練、一触即発の事態に! 日本側は冷静対応も…政府関係者「いざというときには強く出る」 (1/2ページ)
中国軍機が今年5月、東シナ海の公海上で海上自衛隊の護衛艦を攻撃目標に見立てて訓練をし、一触即発の事態が起きていたことが分かった。日本側は偶発的な衝突事故を回避すべく、あえて中国側の挑発には乗らず、冷静に対応した。防衛省・自衛隊は緊迫の度を増す現場海域での警戒監視を強化し、抜け目なく防空能力の維持に努めている。
複数の政府関係者によると、日中中間線の中国側のガス田周辺海域で5月下旬、中国の複数のJH7戦闘爆撃機が海自の護衛艦2隻に接近してきた。
中国軍機は、攻撃目標に射撃管制レーダーを照射し、自動追尾する「ロックオン」はしなかったものの、陸・海・空自の複数の電波傍受部隊は迅速に対処した。中国軍機の発する「海自艦を標的に攻撃訓練する」との無線通信を傍受した。
自衛隊側は、中国軍機の航跡や電波情報を詳細にわたり分析し、極めて危険な訓練だったことを把握していた。だが、あえて中国側には抗議せず、事案の公表を見送っていた。