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アベノミクスはこれでいいのか? 投資系の支出をPB目標から外せ!

株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 三橋貴明のツイッター はこちら人気ブログランキング に参加しています。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆『高圧経済①』三橋貴明 AJER2017.12.26https://youtu.be/HeaDZQ8hpTg ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 昨日は、三橋経済塾第七期第一回講義開催日でした。インターネット受講の皆様は、しばらくおまちください。 さて、問題のプライマリーバランス黒字化目標について、新しい動きが。『債務残高GDP比に数値目標案 財政健全化でhttp://www.sankei.com/politics/news/180119/plt1801190002-n1.html 政府内で名目国内総生産(GDP)に対する債務残高比率に数値目標を設定し、新たに財政健全化目標として追加する案が浮上していることが18日、分かった。医療などの社会保障費が急拡大する中、従来の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)黒字化目標にこだわって緊縮財政を進めれば景気腰折れの恐れがあるため、より景気を冷やしにくい目標のあり方を探る。PB黒字化は今後も目標とするが、平成32年度を目指していた達成時期は35年度以降に遅らせる。(後略)』 要は、● プライマリーバランス黒字化目標の達成時期を2023年以降に遅らせる● 政府の負債対GDP比率の数値目標を掲げる という話です。  デフレや日銀の量的緩和政策で、金利が極めて低迷しています。というわけで、きちんと名目GDPを成長させていけば、「名目GDP成長率 > 国債金利」 の状況を維持することが可能で、政府の負債対GDP比率を着実に引き下げていくことができます。 何しろ、国債を増発し、政府の負債を増やしたとしても、それ以上に名目GDPが増えるのです。分かりやすい例を出すと、現在、● 政府の負債 900兆円● 名目GDP 500兆円 だとします。つまりは、政府の負債対GDP比率は180%です。ここで、政府の負債を10兆円増やし、有効需要として支出したとします。(乗数効果は無視します。また金利はゼロと仮定します)● 政府の負債 910兆円● 名目GDP 510兆円 政府の負債対GDP比率は、178.4%に「改善」します。実際には乗数効果があるため、名目GDPは10兆円以上、増えるでしょう。 無論、PBは10兆円分、赤字が増えますが、本来の財政健全化の定義である「政府の負債対GDP比率の引き下げ」は達成されるのです。 もっとも、名目GDPを成長させるためには、財政出動が必須です。特に、医療、介護、教育、防衛といった公共サービス、さらには防災インフラ、交通インフラといった公共投資への支出を拡大することが不可欠です。 この種のGDPになる需要(有効需要)に政府が支出しようとすると、途端にプライマリーバランス黒字化目標が邪魔をします。 達成時期2020年から2023年に延びれば、大丈夫なのでは? などと思ってはなりません。プライマリーバランス黒字化の「目標」がある限り、政府はデフレ脱却に足る十分な財政拡大ができません。結果、名目GDPの成長率が低迷し、政府の負債対GDP比率が「上昇する」形の財政悪化が続くでしょう。 そうなると、「やっぱり早期のプライマリーバランス黒字化が必要だ!」 という話になってしまい、元の木阿弥というわけでございます。 一つだけ「逃げ手」があるとすると、PB目標から「建設国債」を外すのです。別に、続きをみる

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Source: 三橋貴明氏ブログ

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