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アベノミクスはこれでいいのか? 緊縮財政と観光サービス

株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 三橋貴明のツイッター はこちら人気ブログランキング に参加しています。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆『高圧経済①』三橋貴明 AJER2017.12.26https://youtu.be/HeaDZQ8hpTg ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ さて、いつの間にか「安いサービスを、外国人様に買って頂く」という、まるで発展途上国のごときスタイルの観光立国化の道を突き進んでいる我が国ですが、外国人観光客の2017年の旅行消費額が4兆円を超えました。 とはいえ、たかが4兆円です。『訪日客の29年旅行消費額は4・4兆円 5年連続で過去最高額 初の4兆円超えhttp://www.sankei.com/economy/news/180116/ecn1801160029-n1.html 観光庁が16日発表した訪日外国人消費動向調査によると、平成29年の訪日外国人旅行者による買い物などの旅行消費額(速報値)は前年比17・8%増の4兆4161億円と5年連続で過去最高額を更新した。初の4兆円台に乗せた一方、32年に8兆円の政府目標までは“五合目”に届いた程度で、目標達成には一層のてこ入れが求められる。(後略)』 なぜ「たかが」と表現するのかといえば、訪日客の「消費」と日本国民の「消費」では、桁が二つ違うためです。 日本の個人消費(民間最終消費支出)は300兆円規模になります。国民が一年間にわずか2%、消費を増やすだけで、訪日客の消費以上の経済効果になるのです。 日本の民間最終消費支出は、消費税増税により名目金額が強制的に膨らんだので、今回は「実質値」でグラフを作ってみました。【図 日本の民間最終消費支出の推移(単位:十億円)】http://mtdata.jp/data_58.html#Jsyohi    日本の個人消費の実質値は、2013年度には301.5兆円だったのが、2014年度に294兆円と大きく落ち込みました。 その後は一応、増えてはいますが、未だに2013年度の値を回復していません。 消費税増税は、こと「消費」という点においては、訪日観光客の1.5倍のネガティブな衝撃をもたらしたことになります。 怖いのは、2019年に再び消費税を増税し、またもや個人消費が大きく落ち込み、「やっぱり、外国人観光客に頼るしかない・・・」 と、なってしまい、民泊やら白タクやらの「規制緩和」が進むのが、あまりにも明らかなことです。 昨年の5月に、例により規制改革推進会議が民泊の規制緩和を答申。●客室の最低数の規制については、撤廃する。●寝具の種類の規制については、撤廃する。●客室の境の種類の規制については、撤廃する。 などの提言を受け、政府は着々と民泊の規制緩和に動いています。 リクルートの不動産情報サイトSUMOは、民泊の世界最大手米Airbnbと業務提携。民泊事業に参入する方針を固めたと報じられました。 国民の生活を「犠牲」にし、外国人観光客を増やし、民泊ビジネスに新規参入して儲ける。緊縮財政で個人消費を増やせない日本国民は、文句を言えない。というわけでございますね。 日本各地の観光地も、何しろ「貧困化」した国民が訪れないわけですから、民泊だろうが何だろうが、外国人観光客様に来続きをみる

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Source: 三橋貴明氏ブログ

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