『彼女たちの場合は』(江國香織 著) ロードノベルの傑作が圧倒的に多いのはアメリカだ。メルヴィルの『白鯨』、トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』などの古典から、ケルアックの『オン・ザ・ロード』、…
ロードノベルの傑作が圧倒的に多いのはアメリカだ。メルヴィルの『白鯨』、トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』などの古典から、ケルアックの『オン・ザ・ロード』、ナボコフの『ロリータ』、そして現代作家マッカーシーの『ザ・ロード』まで、どれも読み応えがあり、作者の代表作であると同時にその時代の代表作でもある。
そんなアメリカを舞台にした和製ロードノベルが誕生した。主人公は十七歳の逸佳(いつか)と、十四歳の礼那(れいな)。逸佳は日本の高校をドロップアウトして大検に合格し、カレッジに入るまでニューヨークに住む叔母夫婦のところに世話になる予定だったが、従妹の礼那と二人で旅に出ることにする。交通手段は基本、長距離バスとヒッチハイク。大切なルールがふたつ。「この旅のあいだにあった出来事は、永遠に二人だけの秘密にする」「もし途中で帰りたくなっても、旅が終るまでは絶対に帰ってはいけない」。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190707-00012539-bunshun-life
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Source: 文春砲
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