今から3年以上前の、2016年2月27日。私は東京・千駄ヶ谷にある将棋会館にいた。　

この日はA級順位戦最終局――通称「将棋界の一番長い日」。　

大盤解説会場となる2階の道場には早くから整理券を求める人々…

 

「さばきのアーティスト」久保利明は、なぜ痛恨の敗戦の翌日に将棋盤と向き合えたのか

6/1(土) 11:00配信

タイトル通算7期獲得、一般棋戦優勝6回を誇る「振り飛車党」の第一人者・久保利明九段　©文藝春秋

　今から3年以上前の、2016年2月27日。私は東京・千駄ヶ谷にある将棋会館にいた。

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　この日はA級順位戦最終局――通称「将棋界の一番長い日」。

　大盤解説会場となる2階の道場には早くから整理券を求める人々が列を成し、開場前にもう満席となるほどだった。その列に、私も並んでいた。

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Source: 文春砲