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チャンネルAJER『MMTと令和の政策ピボット(前半)』三橋貴明 AJER2019.4.30
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6月に入りました。10月の消費税増税は、もはや決定でしょう。
日本経済は一段低い「L字型低迷」に突き落とされることになります。
東京でドロドロとした現実に触れていると、少し前まで、天国に近い島(波照間島)にいたのが、まるで夢のようです。
【写真 波照間島 ニシ浜にて】 リニア新幹線が開通し、飯田市に引っ越したら、是非とも波照間島に(余裕があったら)別宅を建設したいです。
暑い波照間の夏と、涼しい飯田の夏。極寒の飯田の冬(雪はあまり降りませんが)と、
過ごしやすい波照間の冬を感じながら暮らす。人類、史上最高の贅沢ではないでしょうか(いや、かなり本気で)。
もっとも、波照間島は天国に近い夢の島ですが、島での生活は「現実」です。
全てを船便で運び込まなければならない波照間島で、現代的な生活を送るにはコストがかかります。
コストがかかるならば、「そんな島に住まなければいい。選択と集中だ」 とは、ならんでしょう。
世界は経済合理性のみで動いているわけではありません。
ニシ浜を美しく思う人間の気持ちは、経済学の前提である「経済合理性のみを追求する経済人」にはありません。とはいえ、人間にはあるのです。
しかも、国防上の理由からも、辺境の島々を無人化するわけにはいきません。
日本の場合、無人島にした日には、三年後に中国人の漁民が住み着いていることでしょう。
美しい島の暮らしを成立させる。日本国の領土を守る。 経済合理性と無関係な人間の価値観、
そして、安全保障。共に、主流派経済学が苦手というか、スルーしている観点になります。
なぜならば、「美しい島での生活」「国家の国境を守る」といった曖昧な概念を持ち込むと、
「宇宙の法則に従った美しいモデル」が描けなくなってしまうためです。
(ついでに、経済学が投資による生産性向上や、銀行の信用創造(貨幣生成)を無視しがちなのも同じ理由)
赤ちゃんを「可愛い」と思う気持ちも、同じです。フリードリヒ・リストが、かつて経済学を皮肉って、
「豚を育てる人間は生産的であるが、子供を育てる人間は、非生産的である」 との言葉を残していますが、
宇宙の法則とやらを追い求める主流派経済学と、経済合理性以外の理由でも動く現実との経済は、これはもう決定的に相いれないのでございます。
今回から三回かけ、「なぜ、いわゆるリフレ派を含め、主流派経済学者はMMTを血眼を変えて批判しているのか?」 について解説したいと思います。
普通の人は気が付かないというか、考えもしない、つまりはバカバカしい理由があるのでございますよ。
経済人をはじめ、経済学には愚かな(かつ狂った)前提が多々あります。前提の一つが「効用最大化」が目的、になります。
効用とは、モノやサービスを消費者が買うことにより得られる満足感です。
経済学は、消費者が「モノやサービスを十分に提供される続きをみる
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Source: 三橋貴明氏ブログ
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