「週刊文春」創刊60周年記念「GW10連休大放出!」
週刊文春デジタルが報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2018年11月13日)

◆ ◆ ◆

「検察から『水野が明日罰金を払って出てくる』と言われ、どうしていいか分からなくなってしまってトイレで泣きながらその気持ちを(ツイッターで)呟いたんです」

 こう話すのはグラビアアイドル・門楼まりりん(26)だ。11月1日、自身のツイッターで「グロすぎて一部しか載せれないけど」と傷跡の写真を載せ、「芸能事務所(キャスティング会社)の社長と所属タレントってこんなものなの」と呟いたところ、リツイートが1万2000件を超えるなど大きな話題となった。

11月1日、傷跡の写真を載せた門楼さんのツイート 
インタビュー取材に応じた門楼まりりんさん

 関西在住でグラビアの仕事をメインにフリータレントとして活動していた門楼さんは、2017年6月末に「オーディションと撮影がある」と芸能プロダクション「MAHM株式会社」の代表取締役・水野英久(37)に誘われて上京した。

「東京に着いてからオーディションまで時間があるということで事務所に行って一度プロフィール・シートを書いて欲しいと言われ、事務所に行くことになりました。車に乗せられて行ったんですけど、着いたのは全く聞いていたのとは違う場所。世田谷区って聞いていたのに、都内でもなくて。そこは水野の自宅だったんです。『とりあえず体型が見たい』ということで脱がされまして、そしてそのまま、すぐに……襲われました。怖くて、もちろん抵抗もしました」(門楼さん)

 その日のうちに水野氏から交際を迫られた。そこから約8カ月間の、水野氏の暴力と脅迫による支配が始まったという。

「恋愛感情はないです。逃げなかったのは、怖かったから。はじめに『仲のいい人達を選ぶのか、俺を選ぶのか』、『もし、そいつらを選ぶなら、全員殺す』と言われた。一緒にいるしかなかった。私1人が我慢すればいいのかと思った。そこから常に脅迫され続けて、『逃げたらお前のことを殺す。連れ去って埋めることなんて簡単だ』とか『お前の家族をバラバラにしてやる』とか。水野は私だけでなく私の周りまでも巻き込もうとしました」(同前)