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「三橋貴明氏ブログ」財務省の狂気(後編)

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チャンネルAJER更新しました。『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26

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【三橋貴明×山本太郎】Part1 絶対にTVでカットされる国債の真実

なぜ財務省が、ここまで国民を貧困化しておきながら消費税増税にこだわるのかといえば、もちろん「基礎的財政収支(プライマリーバランス、以下PB)」目標があるためです。

PB目標がある以上、財務省は経済成長とは無関係に、とにかく、「単年度でPB赤字を目標にまで圧縮する。達成できそうになければ、増税するか、支出を削る」 という、実に単純な発想で財政を運営することができます。

そもそも、PBを目標にしている時点で異様なのです。何しろ、財政健全化とはPB黒字化のことではありません。政府の負債対GDP比率の低下です。 政府の負債対GDP比率を決定するのは、名目GDP成長率、名目金利、そしてPBです。現在の日本は名目金利がゼロ(それどころかマイナス)であるため、名目GDPが成長すれば、財政健全化です。

ところが、政府や財務省がPBにこだわり、国民の所得を(増税で)奪い、政府支出を削減すると、所得が減ります。所得の合計がGDPであるため、財務省のPB至上主義は、むしろ財政健全化を妨げています。 さらに異様なのは、財政法第四条で、「財政法 第四条 国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。

但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。」 とあるように、たとえPB主義を採用したとしても、公共事業費は別にしなければならないのです。ところが、財務省は明らかな「投資」である公共事業費までをもPBに突っ込んでいます。

頭がおかしい、としか表現できません。現在の日本の財政の考え方は、財政法第四条以上に厳しいのです。 2013年6月に、安倍政権はPBを2020年までに黒字化することを目標に掲げました。正直、財務省がまさか「本気」で達成しようとしているとは思いませんでした。

ところが、財務省がガチで2020年までにPB黒字化を達成しようとしているというグラフを藤井先生に魅せられて、愕然としたのです。 藤井先生は2020年までのデータで作成されていましたが、わたくしは今後のことも書きたいので、内閣府の資料に手を入れてみました。(内閣府「中長期の経済財政に関する試算(平成31年1月30日経済財政諮問会議提出)」)

【内閣府試算「国・地方のPB*(対GDP比)」】http://mtdata.jp/data_63.html#PB

図の赤い点線は、わたくしが書き加えたものです。(この赤点線が重要) リーマンショックで続きをみる

『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』

Source: 三橋貴明氏ブログ

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