「皮肉ですねぇ。ベトナム戦争を逃れたトランプがいよいよ(米朝会談で)ベトナムへ行ったと思ったら、国内で死ぬような目に遭うとは」
米コメディアンがそう揶揄したのは、トランプ氏の元顧問弁護士で、徹底した忠誠心から大統領の“6人目の子ども”とも言われたマイケル・コーエン氏(52)の議会証言だ。米朝会談の最中に行われた下院公聴会(2月27日)で、トランプ氏を「詐欺師」「人種差別的」「重犯罪人」と告発。ポルノ女優への口止め料を裏付ける小切手などの物証まで明らかにしたのだ。
“親”を完全に裏切ったコーエン氏。学位を取得したのは全米で最低ランクとされる法科大学院で、特に目立った仕事はしてこなかった。転機は90年代後半、同じニューヨーク出身のトランプ氏と、トランプ・タワーで開催された共和党の資金集めパーティーで出会ったこと。その後、コーエン氏がトランプ・ワールド・タワーの不動産を購入した際、トランプ氏自身が契約書の手続きもしたという。