【浪速風】
民進、選挙のための“偽装解体”か-踏んだ“踏み絵”ひっくり返す希望合流候補者らの欺瞞、見逃せぬ(10月20日)
昨日に続き「うそ」について。心理学者デイヴィッド・L・スミスは「うそつきの進化論」(NHK出版)で「誰もが生まれながらのうそつきで、自覚のないままにうそをついている」という。自分に都合のよいように他人をだます。それによって、自分に好都合なものを真実と思い込む。
▼自己欺瞞(ぎまん)は生存のための本能なのだろうが、これは見過ごすわけにはいかない。憲法改正や安全保障関連法の容認を“踏み絵”にして希望の党に合流した民進党出身の候補が、「反対の意見は変えない」と言い出した。節を折らなかった立憲民主党に風が吹き、旗色が悪くなったからだろう。
▼さらには衆院選が終われば、民進党再結集という声もある。選挙のための“偽装解体”ではないのか。「政治家には自己愛的な人が多く、その人格特性がうそを助長する」(チャールズ・V・フォード著「うそつき」から)。洋の東西を問わず、有権者はしっかり真贋を見分けなければ。